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蚤の市の歩き方 vol.2

Vintage はじめの一歩

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蚤の市の歩き方 vol.2

ヴィンテージに興味が湧いてきたら、まずは、「蚤の市」に行ってみませんか。
「蚤の市」とは、世界各国のさまざまな古いものが集まるフリーマーケット。パリのクリニャンクールや、ロンドンのポートベローで毎週末行われるものが有名です。日本でも、古くからある「骨董市」のほか、いろいろな場所で行われるようになってきました。最近の蚤の市では、ワークショップなど自分も参加して楽しめるイベントも満載!
「蚤の市」の歩き方をマスターして、ヴィンテージはじめの一歩、踏み出しましょう。
(text : Miha Tamura / photo : Takuya Kanai / 「東京蚤の市」写真協力 : 手紙社)

Interview 手紙社

「東京蚤の市」を主催する手紙社は、20数名からなる”編集集団”。東京蚤の市をはじめとするイベントの企画や、つつじヶ丘、柴崎にある店舗の運営、オリジナルグッズの販売や出版と、幅広く活動する。
「東京蚤の市」を担当する小池伊欧里さんに、お話をお聞きした。

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「店主たちも、ひとつのつくり手」

「手紙社が始まるきっかけとなったのが『もみじ市』というイベント。2006年に、選りすぐりのクラフト作家やイラストレーターなどを集めて開催した、”大人の文化祭”ともいわれるイベントです。まだ会社になる前、手紙社の代表たちが仲間内で集まってスタートしました。
時を経て、『もみじ市』に続く大きなイベントとして2012年に誕生したのが、『東京蚤の市』です。5月と11月の年2回開催し、今回が第10回となります」

「もみじ市はつくり手たちのイベントですが、『東京蚤の市』はアンティークショップをはじめとしたお店の方が集まります。方向性は違うけれど、やはり手紙社のコンセプトに沿った、世界観のあるひとたちに集まってほしくて。店主たちも“ひとつのつくり手”というふうに捉えています」

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「自分たちで見つけた、いいモノを紹介したい」

手紙社主催のイベントでは、出店者の公募はせず、すべて手紙社側から声をかけた人たちに参加をしてもらっているそうだ。
200店以上の参加となる東京蚤の市もそれは同様だという。

「『ここに来れば、今まで知らなかった素敵なお店に出会える』という場所にしたいので、フードの部門まで含めてすべて、できるだけ足をのばして探しています。選んでくれている、という意識があるからか、出店者さん側も意識して「東京蚤の市」のために仕入れや装飾をがんばってくださることもあるので、他では味わえない空間が作られるのでは、と思っています」

手紙社が考える「古いもの」の良さ

「古いものは、すべてが一点もの。前の持ち主との接点があることで、物語が生まれる。時間の装飾は、時代を経ないと手に入れられないもの。かんたんには生まれ得ない芸術性というか、プラスの価値がそこにはあると思います」

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お話をうかがったのは、京王線柴崎駅にほど近い店舗、『手紙舎 2nd STORY』。広々としたカフェと、雑貨店が併設されている

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ショップでは、「もみじ市」にも参加する作家たちのアイテムのほか、手紙社オリジナルの紙モノを中心としたグッズも。「東京蚤の市」にも出店する。

「買い物だけでなく、総合的なエンターテイメントの場に」

「自分たちも、来ているお客さんも、わくわく楽しめることを大事にしています。ただきて買い物をするのではなく、来たひとも参加できるような総合的なエンターテイメントの場にしたくて」

「全国から集った選りすぐりの飲食店も、ワークショップや大道芸もありますし、入場料500円とは思えないようなステージアクトもあります。どこを切っても楽しんでいただけるような会場を目指していますので、休日テーマパークに遊びに行くような感覚で来てほしいなと。たとえばご家族でやってきても、お母さんはアンティークショップ、お子さんはステージや遊び場で、お父さんは美味しいごはんを楽しむことができる。誰しもが笑顔になれる場をつくりたいと思っています」

キャプション

指輪を金づちで叩いてテクスチャーづけするワークショップなど、古道具好きの楽しめるものがいっぱい

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手紙舎 2nd STORY
東京都調布市菊野台1-17-5 2階
042-426-4383
OPEN : 12時〜23時、月曜定休
http://tegamisha.com/shop


200店舗以上のお店に出会える「東京蚤の市」、秋の開催はもうすぐです。
ぜひチェックしてみて。

第10回東京蚤の市
日時:2016年11月19日(土)9:30~17:00、20日(日)9:00~17:00
場所:東京オーヴァル京王閣
(東京都調布市多摩川4-31-1/京王多摩川駅下車すぐ)
入場料:500円(小学生までは無料)
URL:http://tokyonominoichi.com/2016_autumn/

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