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Our Favorites #01 大熊健郎 [サンタマリアノヴェッラ ポプリ]

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大熊健郎さん

サンタマリアノヴェッラ ポプリ

−では早速ですが、愛用の品を教えてください。

色々迷ったんですけど。古いものやガラクタが多いから紹介するのが難しいものが多くて・・・、食器でもいいし、文房具でもいいし・・・でもこう、暮らしに関連する、今でも買えるお気に入りのものっていうことで、今回はポプリにしてみました。

大熊健郎_ポプリ01

−ポプリですか!へえ、ちょっと意外ですね。

はい、『暮らし』の中の匂いってとても大切だと思うので。
以前は新築の建物に住んでいたせいもあって、この古いマンションに来たとき最初部屋のにおいがとても気になりました。古い建物の下水排水の臭いとかってどうしようもないじゃないですか。そこで、何か香りを・・・と思いまして。

大熊健郎_ポプリ02

—どこのメーカーのものですか?

サンタマリア・ノヴェッラといって、イタリア最古の薬局とも言われているところのものです。日本でもすっかりおなじみですが。大好きなお店のひとつアンティークスタミゼに行くたびに、その店内の香りが気になっていたので、その香りのことを知人でもあるオーナーに聞いて教えてもらい、真似しました(笑)。

—なぜ、今ポプリなんですか?

まずこの香りが本当にいいこと。部屋の雰囲気が確実にワンランク上がります(笑)。あとはなんといっても楽なことです。ただ容器に入れておけばいいんですから。ポプリを使う前はお香を使っていましたが、お香は消耗も早く、香りも消えやすい気がします。紙モノの多い部屋なので火を使うことに対する危険性もありますね。このポプリは5000円くらいするので初めて買うときは少し躊躇しましたが、大事に使えば1年くらいは持ちます。そう思うと決して高くないと思います。下手な家具を買うよりよっぽどインテリアに貢献してくれると思いますよ。

−普段はどうやって使ってるんですか?

普段は蓋のある陶器に入れていて、開けたり閉めたりしています。今は僕も慣れてしまって、香りがどのくらい立っているのかよくわかんないんですけど。
−お部屋入った瞬間、とてもいい匂いがしましたよ!

そうですか、良かったです。ふんわり香るから、さりげなくていいんですよ。お手入れもいらないですしね。

大熊健郎_ポプリ03

−普段はどういったお店に行かれますか?

そうですね・・・いろんな店に行きますが、先ほども話した恵比寿のタミゼにはときどき行きます。やっぱりあのような古いモノを扱う店としては東京でも最高峰でしょうね。タミゼに行くとすぐ近くにあるレクトホールという店にも寄ります。あとは外苑前にあるカフェJ-cookとかそのついでにシボネとかも・・最近は、ヤエカアパートメントストアという服のブランドがやっているショップも好きです。服だけじゃなくてライフスタイルを感じさせる素敵なお店です。

大熊健郎_ポプリ04

【後記】

普段はお忙しくされている大熊さん。
お部屋の中は、古いけども好きなものを厳選して大雑把に置いていて、それがうまく調和していい感じに仕上がっていました。セルジュ・ムーユのランプやボーエ・モーエンセンのチェア、日本作家の骨董品、ムーミンのフィギュア(!)など、様々な国の、様々な年代のものが所狭しと置かれているんですが、空間におどろくほど馴染んでいました。
それからひとつひとつにものがたりがあって、『これはどちらで?』なんて伺うと、『これはね・・・』と楽しいエピソードを聞かせてくれました。無垢のフローリングと、お気に入りの雑貨たち。それから、緑いっぱいの景色。

決して頑張りすぎてない、肩の力の抜けた感じがとてもいい味を出していて、『大熊さんらしい』どこにもない、ふつうでした。

大熊 健郎
Takeo Okuma

1969年東京生まれ。慶應大学文学部卒業後、家具とデザインの会社「イデー」に入社。2005年退社後、全日空の機内誌「翼の王国」の編集者を経て、目黒「クラスカ」のリニューアルに携わる。現在はクラスカにある「日本」をテーマにしたギャラリーショップ「DO(ドー)」のバイヤー兼ディレクターを務める。

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