single.php

日本各地の「手仕事」が勢揃いする、楽しいショップ 『cotogoto』(東京・高円寺)

手になじむ器と道具を買いに Vol.1

シェア
日本各地の「手仕事」が勢揃いする、楽しいショップ 『cotogoto』(東京・高円寺)

毎日手にとるものだから、こだわって選びたい器と台所道具。料理と食事を楽しくしてくれるような逸品の揃うお店をたずねます。
第1回目はオンラインショップでも大人気の日本の「手仕事」が揃うショップ cotogoto の、高円寺にある実店舗におじゃましました。

text : Miha Tamura / photo : Takuya Kanai

日常のわくわくが詰まった広い空間

dsc05039

JR高円寺駅の南口から歩いてすぐ、商店が並ぶ通りの一角に、cotogoto の実店舗があります。以前から オンラインショップを拝見していたのですが、予想以上に広いスペースにちょっと驚きました。集められているのは、沖縄から北海道まで、全国から厳選された、日本の手仕事の品。
選定の基準は、「cotogoto らしいこと」。日本の人が、日本の素材を使い、日本の風土にあわせて作った器や道具は、それぞれにストーリーがあって、それがある生活を想像するとちょっとわくわくしてきちゃいます。

大きなストレージにたくさん並べられた商品。使い方を想像しながらひとつひとつ選んでいくのがとても楽しい。

大きなストレージにたくさん並べられた商品。使い方を想像しながらひとつひとつ選んでいくのがとても楽しい。

最近は家事の道具だけでなく、バッグや靴など暮らしの道具も増やしているそう。

最近は家事の道具だけでなく、バッグや靴など暮らしの道具も増やしているそう。

お話を聞かせてくださったのはスタッフの木下亜美さん。15名いらっしゃるスタッフの方には、器や道具を使って家事をしたり、生活の中でどう活かそうか考えるのが好きな方が多いそう。生活に密着して「本当に使いやすいもの」が選ばれているから、「こんなのほしかった!」というものが見つかります。

2012年にスタートした cotogoto は今年が5周年。こちらは5周年を記念してつくられた HASAMI×cotogoto のオリジナルカラーのカップ&ソーサー。

2012年にスタートした cotogoto は今年が5周年。こちらは5周年を記念してつくられた HASAMI×cotogoto のオリジナルカラーのカップ&ソーサー。

長崎県波佐見町を産地とする「HASAMI(ハサミ)」ブランドは、赤や青などカラフルで賑やかなカラーバリエーションがありますが、cotogoto オリジナルカラーは落ち着いた「生成(きなり)」と「鉄黒(てつくろ)」の2色。
和でも洋でも、どんなスタイルにも合わせやすく、なじむ色合いに、こういうところが「cotogoto らしさ」なのかな、なんて思いました。

お店で見つけた、気になるアイテムをご紹介します。

小田原、薗部産業の銘木椀

dsc05053

神奈川県小田原市の木工所、薗部産業で作られている木のお椀は、年間通して人気のアイテム。けやき、なら、さくら、くり、ぶな、くるみの6種類の馴染み深い日本の木で作られていて、手にしっとりなじむフォルムも素敵です。ひとつとして同じ木目のものはないので、お店で手にとってお気に入りを選びたい一品。

新潟 家事問屋の「かゆいところに手がとどく」道具

dsc05055

dsc05074

新潟県の燕三条は金属加工の一大産地で、日本の台所道具の多くが生産されています。昭和32年創業の下村工業をルーツにもつ、下村企販の自社ブランド「家事問屋」は、「かゆいところに手がとどくラインナップがいいんです」と木下さん。
例えば、下ごしらえのボールは調味料用のかなり小さいものまでサイズが揃い、バットやザルはスタッキングが可能、スパチュラはシリコンの部分を外して洗うことができるという具合。

dsc05073

中でも木下さんおすすめは、こちらのホットパン。IHでも使えるホットサンドメーカーで、二重構造になっていて耳がつぶれないのがポイント。外はカリッと、中はジューシーなホットサンドはやみつきの仕上がりになります。

岩手 釜定の 洋鍋・組鍋

dsc05075

岩手県盛岡市で100年以上の歴史のある南部鉄器の老舗工房、釜定。南部鉄器というと、鉄瓶のイメージがあったんですが、こんなスタイリッシュなシチューや煮込み料理など洋食にも似合う鍋があったんですね。聞けば、フィンランドでデザインの修行を積んだ宮伸穂氏が三代目当主を務めているということで、なるほど納得です。

dsc05060

組鍋は、小・中・大のサイズが入れ子式にすっぽりおさまるデザイン。熱伝導に優れ、そのままテーブルに運んで使っても絵になる鉄鍋、見た目の美しさについ揃えたくなってしまいます。

広島 生活春秋の無水鍋

dsc05059

永らく日本の家庭で愛されてきたアルミ合金鋳物の無水鍋。1953年の誕生以来、このお鍋を作り続けているのが、広島の生活春秋。本体だけでなく、ふたも鍋やフライパンとして使うことができるという便利さが人気で、耐久性も高く母から子へと受け継いで使われていることもあるそうです。

つくり手別に商品を探すこともできるオンラインショップもとても便利なのですが、お店に伺って、知らなかった「よいもの」がこんなにあるんだなと驚きました。
「日本にも、こんな素晴らしいものがたくさんあるって知ってほしくて」と木下さん。
探していたものはこれだった!というような道具に出会えるお店です。

dsc05078

dsc05061

dsc05058

cotogoto

東京都杉並区高円寺南4-27-17-2F
03-3318-0313
営業時間:11:00-20:00/無休

http://www.cotogoto.jp/

>「器とキッチン」特集記事一覧を見る
>goodroomで高円寺の賃貸を探す
>goodroomで中央線の賃貸を探す
>goodroomで杉並区の賃貸を探す

シェア
日本各地の「手仕事」が勢揃いする、楽しいショップ 『cotogoto』(東京・高円寺)
この記事を気に入ったら
いいね!しよう
twitterで購読

関連記事

goodroomスタッフと歩く「住みやすい街」Vol.25

ひらめきの種が多くある。住んでいて飽きない街、高円寺

自分が自分らしくいられるように、心地よく暮らせる街は自分で選ぼう。25回目にご紹介する街は、サブカルの街として若い人に人気の街、「高円寺」。イベントが豊富にあって、路地裏で新しい店を見つける愉しさがある。そんな高円寺の街の魅力を探りに行ってきました。…

手になじむ器と道具を買いに Vol.4

ここに来れば、私のお気に入りが見つかる。「黄色い鳥器店」(東京・国立)

毎日手にとるものだから、こだわって選びたい器と台所道具。料理と食事を楽しくしてくれるような逸品の揃うお店をたずねます。 今回おじゃましたのは、国立駅から徒歩3分ほど、小さなビルの2階にある、「黄色い鳥器店」。どんなふうに使おうかな、とワクワクしてくるような、楽しみの詰まったお店でした。 …

手になじむ器と道具を買いに Vol.5

大切にしたい器が見つかる。隠れ家のような、小さなギャラリー&ショップ「shizen」(東京・表参道)

毎日手にとるものだから、こだわって選びたい器と台所道具。料理と食事を楽しくしてくれるような逸品の揃うお店をたずねます。 今回おじゃましたのは、神宮前の小さな路地に佇むギャラリー&ショップ、「shizen」。ずっと大切にしたくなる器が見つかるお店です。…

spacegray
main_copy
sub_copy
goodroom