TOMOS この部屋に招かれて
1R(26㎡)
お部屋の中に仕事ができる環境を整えることが、部屋探しや部屋づくりの重要なポイントになってきました。リモートワークへの切り替えをきっかけに引越しをしたという方も、増えています。テレワーク・リモートワークがしやすい部屋にするための、部屋探しのポイントをまとめます。
text : Miha Tamura from goodroom journal
2021年3月1日に発表された国土交通省の調査資料「新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う現時点での社会・国土の変化について(2月更新)」によると、住み替えの検討のきっかけとして「在宅勤務になった」を挙げる人が17%にのぼっています(2020年9月調査)。
また、「コロナ拡大による住宅に求める条件の変化」としてあげられたもののうち上位は次のような順番になりました。
1. 仕事専用スペースが欲しくなった
2. 通信環境の良い家に住みたくなった
3. 換気性能に優れた住宅に住みたくなった
4. 日当たりのよい住宅が欲しくなった
5. 省エネ性(冷暖房効率に優れた)住宅に住みたくなった
この調査を踏まえつつ、テレワーク・リモートワークがしやすい部屋を探すときのポイントをまとめます。
最も多くの方が求める条件として挙げられていたのは、仕事専用のスペースが確保できること。
都心までの距離が遠くなっても、広い部屋を選ぶ方が増えてきています。
一人暮らしの1Kやワンルームなら、ローテーブルを思い切ってデスクに買い替えるなど、工夫すればデスクの置き場所は確保できますが、くつろぐ場所と働く場所の両方を確保したい場合は、「10畳以上の縦長のワンルーム・1K」もしくは「1DK」がおすすめです。
二人暮らしで、二人それぞれが自宅で仕事をする必要があるなら、オンライン会議のときにそれぞれに場所を確保できることが重要です。1部屋プラスして、2LDKで探される方が増加中。もしくは、1LDKでも寝室にもデスクを置くことができる広さのある間取りを選ぶといいでしょう。
次に大事なのが、インターネット環境。
賃貸物件のインターネットは、大きく分けて次の2つのタイプがあります。
・ マンション共通の固定回線に繋ぐ(『インターネット無料』のお部屋)
・ マンションタイプが開通済みで、個別に固定回線を契約する(『インターネット使用可』『光回線完備』などのお部屋)
『インターネット無料』のお部屋の場合、手続きが必要なくすぐに使えることは便利なのですが、マンション内で一斉に繋いでいるために回線速度に不安のある場合があります。
また、これは私の実話なのですが、「モバイルWiFiルータを使えばいいか」と思っていたところ、自宅でストリーミング動画を見たり、オンライン会議をする時間が格段に長くなった結果、モバイルWiFiの通信容量上限(3日で10GB)をすぐ突破するようになってしまい、通信速度制限に悩まされました。
自宅でのリモートワークが長かったり、ストリーミング動画サービスの利用を検討している方は、個別の固定回線(NTTフレッツ光、NURO光など)が使えるかどうかをまず確認し、また、引越しが決まったら早めに手続きを進めることを忘れずに。
参考:プロバイダ…?なにそれ…?という人向けの引越先でのインターネット設定方法まとめ
続いて、今までは日中は外に出ていることが多く意外と気にならなかったものの、部屋にいる時間が増えたことで、日当たりや眺望が気になるようになった、という方も多いです。
特に、部屋にいながらにしても、ちょっとした気分転換ができる眺望の良い部屋。ベランダが広い部屋などは、人気が出ていますよ。
参考:「南向き」だけが正解ではない。日当たりの良い部屋を見きわめるポイントまとめ
続いて、部屋にいる時間が長くなったことで気になるようになった冷暖房費。仕事の効率にも、室温を快適に保つことは大切なので、なかなか節約が難しい部分です。
賃貸物件の場合、特に断熱にこだわった部屋というのはなかなか少ないですが、気になる方は、一般的に冷暖房効率が下がるとされる物件を避けるなど、工夫することはできます。
<冷暖房効率が下がるとされる物件の例>
・ 最上階の部屋
・ 西向きの部屋
・ コンクリート打ちっぱなしの部屋
・ ロフトつきなど、天井が高い部屋
いただいた質問に、引越し大好きな goodroom スタッフがお答えします。
下記フォームより、お気軽におしらせください。
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田村美葉
田村美葉
グッドルーム・ジャーナル編集部所属。エスカレーターマニアというちょっと変わった肩書きを持っていますが、インテリアやリノベーションが大好きです。グッドルーム・ジャーナルの取材を通じて、いつもたくさんのアイディアを教えてもらってます。