TOMOS 古き良き街並みで
1R(31㎡)
「敷金礼金ゼロの部屋はやめた方がいい」と聞いたことがある人もいるかも。それはなぜなのか、予想されるデメリットと、初期費用が払えない場合の部屋探しの方法をまとめました。
text : Miha Tamura from goodroom journal
「敷金礼金なし」のお部屋を選ぶ際には、「なぜ、そのお部屋が敷金礼金なしになっているのか?」を知ることが大事です。
空室が長く続き、やむなく敷金礼金なしに設定されているパターンです。たとえば東京都内では、人気のある都心部や西側エリアより、東側、北側エリアで「敷金礼金なし」のお部屋は多くなります。またエリア以外でも、駅から遠い、内装や設備が古い、騒音がある、3点ユニットバスである、など、ちょっとした訳ありの物件で設定されているケースもあります。
こうしたケースの場合、多少条件が悪くとも自分には合っているなら、「敷金礼金なし」はお得といえます。ただ、「お得」や「訳あり」を求めて入居している人が多いため、ちょっと独特な雰囲気になっている場合もあるので、内覧の際、自転車置き場やゴミ置き場などから建物の雰囲気をよく確かめてみましょう。
こちらは「選ばないほうが良い」パターンです。
敷金の代わりに、「ルームクリーニング費」が高く設定されていたり、礼金の代わりに、本来不要な「室内消毒代」や「事務手数料」が発生したり、鍵交換費用が高額になっていたり。
実際にはお得にならないだけでなく、こういった条件を設定するのはあまり良い不動産屋さんとはいえません。
よく備考欄をチェックしてみましょう。
敷金礼金がない代わりに、家賃が相場より高く設定されているパターン。新築の物件で設定されることも多いです。
まとまった初期費用が払えない場合には選択のひとつに入ってきます。「2年住んだ場合の実質家賃」を計算してみて、比較してみるのが良いでしょう。
3と同じく新築の物件などで多いパターンです。1年以内の解約で1ヶ月分、あるいは2ヶ月分など、敷金礼金と同じ分だけの違約金が課せられているものが多いです。事情があって引越さなければならなくなった際などに思わぬ出費となりますので、こちらも備考欄をよくチェックしてみましょう。
総合して考えてみると、敷金礼金なしの物件には何かしらの理由があり、「お得」になることはほとんどありません。敷金なしでも退去時には原状回復費用の支払いが発生します。礼金なしでも、その分結局家賃で回収されているケースがほとんど。
「家賃は多少高くても、初期費用をとにかく安く抑えたい」場合以外に、敷金礼金なしにこだわって探すメリットはほぼないと言えるでしょう。
初期費用を安く抑えたいなら、「敷金礼金なし」のお部屋をがんばって探すより、「普通の賃貸以外」の物件に目を向けてみるのが、最も確実な方法です。
UR賃貸住宅や、都道府県ごとの住宅供給公社など、公的な機関が提供している住宅では、礼金なし、仲介手数料なし、更新料なしなどお得に部屋を借りることができます。
立地などは限定されることになりますが、確実にお得に部屋探しをしたいならおすすめです。
UR賃貸住宅についてはこちら:
「UR賃貸住宅」ってなに?ふつうの賃貸となにが違うの?
シェアハウスやマンスリーマンションも、初期費用を抑えたい方にはおすすめの選択肢。
敷金や礼金が不要なところが多く、さらに家具・家電も備えつけのため、思い立ったその日からすぐに暮らしをスタートできます。
シェアハウスというと狭い部屋に何人も集まって生活するイメージ…マンスリーマンションというと建物や家具が安っぽいイメージ……という方もいるかもしれませんが、今ではかなりグレードの高いシェアハウス、マンスリーマンションも多くなってきました。
普通の賃貸よりもいい、とあえて選ぶ人も増えていますよ。
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初期費用も不要、家具・家電も不要で、思いついた日から気軽に新生活がスタートできます。
新しい暮らし方の選択肢に、ぜひ加えてみてください。
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田村美葉
田村美葉
グッドルーム・ジャーナル編集部所属。エスカレーターマニアというちょっと変わった肩書きを持っていますが、インテリアやリノベーションが大好きです。グッドルーム・ジャーナルの取材を通じて、いつもたくさんのアイディアを教えてもらってます。役得。