ちょっとしたスパイスを
1R(24.1㎡)
社宅として提供され、事前情報の全くなかったまさにゼロからお部屋を考える。在宅が中心の仕事に集中出来る環境でありながら、好きな音楽や愛着あるインテリアも楽しむ。この先も5年後、10年後と長く楽しんで行ける住まい作りについてお話を伺っていきます。
text & photo : Tsubottlee
秋庭さんが就職をきっかけに住み始めた住まいは、大きな窓を中心とした良くある1Kのお部屋。
「社宅として提供されたこともあり、自分で住まいも場所も選ぶことが出来ませんでした。そのため、最初からどうやってこの空間を自分好みに楽しむかというところからスタートしましたね。」
お仕事はSEとして、在宅が中心ということから大切にされていたのは仕事環境。
集中できる空間づくりを考えられていました。
「合わせて大切にしていたのがお部屋全体の中で合うかどうかということです。お部屋を引いて見た時に背もたれが大きなものは圧迫感が出てしまうと思い、長く部屋にいる以上、空間全体もスッキリしたものが良いと思っていたので、その点でもこのチェアが正解だったと思います。」
仕事も暮らしも全てこの部屋で行われている秋庭さんだからこそ、メリハリのある空間作りを大切に考えられていました。
「居住空間として1部屋をどう使うか考える必要があったため、スペースごとに使い方を分けて暮らせるようにしました。」
アイテム選びも色が基準になっていて、時間をかけて悩まれたというFreshServiceと壁掛け時計も、木の色合いとシンプルなデザインが決め手になっていました。
住まいの色合いが決まっていると、もの選びのポイントも定まって良いですね。
ここまで伺ってきた空間づくりの中で、際立つアイテムたちもまた思い入れのあるものばかり、秋庭さんにとって住まいに置かれるものには一時的な選択ではなく、長く付き合い続けたいという思いがありました。
「自分がものを購入する時に愛着が湧いて捨てられないタイプだと思っているので、5年後、10年後に自分が使っている姿を想像できるもの選びをしたいと考えています。」
それでもそうした選択で、実際に長く使われているものが多いということなので、そこは流石のもの選びです。モノの活躍の場を常に用意出来るのは、愛着を持って長く使うことにも繋がるため、付き合い続けるには大切なポイントですね。
現在のお部屋から既に引っ越しを決められている秋庭さん。新しい住まいでは、現在の住まいで選ばれたものを中心に、新しい空間づくりにも取り組んでいかれたいそう。
「在宅での仕事と住空間を考えていく時に、作業を居心地の良いオシャレなカフェにしに行くのではなく。住まいを居心地の良いカフェのような空間にして仕事も行えたらという思いがあります。」
「現在のワンルームでは、住まいの中でそもそもの使い分けが出来ないので、新居ではお部屋を分けて、これまでできなかった空間づくりにも挑戦していきたいですね。」
長く付き合っていける相棒のようなアイテムやインテリアを引き連れて、新たな住まいづくりに挑戦されようとしている秋庭さん。広く、使い分け出来る住まいでどんな空間が生み出されるのか。今からとても楽しみです。
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Tsubottlee(つぼとる)
Tsubottlee(つぼとる)
福岡県出身。アメリカはポートランドで写真を始め、京都・東京・福岡を中心に全国へ素敵な住まいと人の物語を記録と記憶に残しながら旅をする写真家。あなたのお住まいにもぜひ。コーヒー、ビール、美味しいご飯があれば、どんな場所でも幸せに暮らせるタイプです。
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