「東京から離れる時間」を求めて。ホテル暮らしの私が、2週間の大阪滞在で感じたこと
現在ホテル暮らしまっただ中のgoodroomスタッフ、イワタリサが、リアルなホテル暮らしをお届けする連載「ホテル暮らしの365日 」。第24回目は、初めて長期滞在する関西でのホテル暮らしについてご紹介します。…
賃貸物件でも持ち家でもなく、ホテルで生活する「ホテル暮らし」。
まだまだ暮らし方としては新しく、ホテル暮らしをまだ知らない方も多いでしょう。ですが、実はさまざまなメリットをもたらしてくれます。どんな長所があるのか、どんな人におすすめなのかなど、さまざまな角度からホテル暮らしを解説していきます。
text by RYO ODA
ホテル暮らしとは、賃貸物件や持ち家で定住する代わりとして、ホテルに長期滞在することを指します。
ホテル暮らしの仕方はさまざま。
・会社の近くのホテルで暮らす
・定期的に違うホテルに住み替え、楽しむ
・全国各地のホテルを転々とする
自分に合った新しい生活を楽しむために、賃貸物件や持ち家ではなくホテルに長期滞在することが「ホテル暮らし」です。
暮らし方としては、まだ比較的新しいホテル暮らし。もっと具体的にホテル暮らしの魅力をお伝えするために、ホテル暮らしのメリットを6つご紹介します。
ホテル暮らしだからこそ得られるものとは何なのか、より詳しくみていきましょう。
ホテル側が部屋の管理をしてくれるため、多くの家事が不要になります。日々の生活ルーティンに追われ、自分の時間が持てないと感じている人にとって、ホテル暮らしは魅力的な選択肢です。
ホテル暮らしを始めることで、賃貸暮らしよりも通勤時間を減らせる人が多いのもメリットのひとつ。
東京都内や大阪駅周辺など、多くの企業が密集している都会では、家賃も非常に高いですよね。そのため、家賃が安く職場から離れた場所に住み、毎日長時間かけて出勤をしている方も多いでしょう。
ホテルなら、駅から近くアクセスしやすい場所に建っていることが多いです。そのため、生活費を抑えつつ職場のすぐ近くで生活することも可能。日々の通勤ストレスから解放されるため、メンタル面のメリットも大きいですね。
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場所にとらわれない生活が実現できるのも、ホテル暮らしのメリットのひとつ。2年近く同じ場所に住むことが前提の賃貸暮らしと異なり、自身の気分や仕事に合わせて柔軟に住む場所を変えることができます。
同じ東京でも、場所によって住み心地や雰囲気は大きく異なります。さまざまな場所で生活してみることで、新しい刺激や発見に出会えるはずです。
ホテル暮らしのメリットとして、高いセキュリティ性も挙げられます。多くのホテルでオートロックが採用されており、フロントにもスタッフがいます。賃貸よりも、セキュリティ面において安心な環境が用意されています。
ホテル暮らしは賃貸と比較して、引越しにかかるコストを抑えることができます。
賃貸暮らしは荷物が多いため、引越し業者に依頼することになるケースが多いでしょう。さらには初期費用も必要で、それだけで数十万円規模になることは珍しくありません。
ホテル暮らしはそのような大きな初期費用は不要です。goodroomが提供する、ホテル暮らしのためのサブスクリプションサービス「サブスくらし」なら、必要なのは9,800円の初期費用と毎月定額の料金の支払いのみ。賃貸暮らしよりも自由に住む場所を変えることができます。
費用面以外でも、入居のための審査や水道・ガス・ネットなどのインフラの契約も不要なため、すぐにホテル暮らしを始めることが可能です。
賃貸暮らしよりも時間に余裕ができる上に、持ち物を減らすことで時間や物との向き合い方が変わることも、ホテル暮らしのメリットとして挙げられます。
「厳選した物を大切に使う」「物よりも体験にお金を使う」「日々をもっと大事にする」など、価値観や生活が変わったサブスくらしユーザーも多くいらっしゃいます。
ホテル暮らしの良い面についてお伝えしてきましたが、もちろんメリットばかりではありません。よりホテル暮らしのリアルをお伝えできるよう、ここからはホテル暮らしのデメリットについてもご紹介していきます。
賃貸と比較して、ホテルは収納スペースが少なめです。短期滞在が前提のレイアウトが一般的なため、クローゼットがないことも多いでしょう。
折りたたむことができる収納グッズを用意したり、自分でハンガーや衣装ケースを準備したりすることで、収納面でのデメリットをカバーできます。
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ホテルに滞在している間は、パートナーや知人を部屋に招き入れることはできません。これは単なるマナーの問題ではなく、ホテルの規則や消防法で定められたルールとなります。
誰かに会うときは、ロビーやラウンジを活用したり、ホテルの外で楽しんだりする必要があります。
自分で部屋の掃除をする必要がないのはホテル暮らしのメリットですが、そのかわり清掃の日には部屋を空けておかなければなりません。
ホテルを営業する際は、保健所の規定により必要な清掃頻度が定められています。ホテルごとに清掃の予定が組まれているため、事前に掃除の日を確認することが重要になります。
宿泊するホテルや部屋によっては、賃貸の部屋よりも隣の部屋や廊下の物音が聞こえやすい場合があります。特にビジネスホテルでは、壁が薄めに設計されていることもあるため、物音が気になってしまうこともあるでしょう。
ただホテルによっては、部屋の気密性を高くして物音がなるべく隣の部屋に伝わらないよう工夫されていることもあります。そのため、どれぐらい騒音が気になるかについては、生活するホテルや周囲の部屋の宿泊客によって変わります。
ホテル暮らしについて最も気になるのは、やはり費用面ではないでしょうか?同じホテルに長期間泊まるホテル暮らしは、費用が高そうだと感じる方も多いはず。
結論、ホテル暮らしを始めても、必要な費用は賃貸暮らしとあまり変わりません。
とはいえ、もっと具体的な生活費が気になる方も多いでしょう。そこで、1年以上ホテル暮らしを実践している、goodroomサブスくらしのスタッフ「イワタリサ」の生活費をチェックしてみましょう!
まずは、1年あたりの住居にかかる費用から。
■ホテル暮らしの場合
宿泊費(家賃):135万3640円
※水光熱費や消耗品等含む
※初月のみ別途初回登録料9,800円
■賃貸暮らしの場合
賃貸:84万円
諸経費:14万4000円
初期費用:42万円
——————————
合計:140万4000円
+家具家電代:15万円(初めての賃貸暮らしの場合)
+2年ごとの更新料:7万円
ご覧の通り、賃貸と比較してもホテル暮らしにかかる費用はそれほど高くないことがわかりますね。
また住居費以外についても、ホテル暮らしを始めてから自炊をしなくなり食費は増えたそうですが、交通費や洋服・コスメにかける雑費は減ったそうです。
まとめると、賃貸暮らしのころと出費はほとんど変わらないみたいですね。
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ホテル暮らしをしている人たちは、どんな1日を過ごしているのでしょうか。仕事がある日や休日の過ごし方について、ホテル暮らし実践者に聞いてみました!
まずは、goodroomのマネージャー・佐々木結芽の平日の過ごし方について覗いてみましょう。
7:45 起床
賃貸暮らしをしていたころは7:00に起きなければ仕事に間に合わなかったそう。
8:30 通勤
電車に乗る時間は15分以内。通勤ストレスは大きく減ったそうです。
9:00〜19:00 勤務時間
もっと頑張りたい!という日はもう少し長く会社に残ることも。ホテルまでかかる時間が短い分、仕事も頑張れそうですね。
19:30 ホテルに到着
駅近くのお店でお惣菜を買って帰宅。家事は週に1度にまとめて行う洗濯のみなので、ホテルの部屋で自由時間を過ごします。
24:00 就寝
やはり通勤時間や家事の時間が減った分、仕事もゆっくりする時間も充実させることができるようになったみたいですね。
次に、goodroomスタッフ・イワタリサに休日の過ごし方を尋ねてみました。
定期的に住む街を変えているため、住むホテルの周りでおいしいごはん屋さんを探すのが楽しいとのこと。最近では、関内のスパイスカレー屋で「イワタ的ベストカレー」に出会ったそうです。
また、アクセスの良さを活かして東京都内のサウナを訪れることも多いみたいです。「物をたくさん買うことよりも、経験にお金を使うことが増えた」と教えてくれました。
goodroom journalでは、ほかにもさまざまなホテル暮らし実践者へのインタビューを掲載しています。みなさんのホテル暮らしにもそれぞれ個性があり、さまざまな暮らし方を知ることができますよ。
ホテル暮らしを体験してみたい!と感じている方のために、ここからはホテル暮らしの始め方についてご紹介していきます。
ホテル暮らしを始めるために必要なステップは、大きく分けて次の3つ。
・利用するサービスや住みたいホテルを選ぶ
・荷物を整理する
・退去のための手続きをする
ホテル暮らしを始めるにあたって、まずは
・どのようなサービスを利用するか
・どのホテルに宿泊するか
を決めていきましょう。
ホテル暮らしのためのサブスクリプションサービスはいくつかあります。私たちgoodroomでも、ホテル暮らしのためのサービス「サブスくらし」を提供しており、掲載ホテル数はNo.1!
利用するサービスやホテルを決めたら、予約手続きを進めましょう。引越しのための準備もあるため、チェックイン日までの期間には余裕を持たせるのがおすすめです。
ホテル暮らしをスタートさせる日が決まったら、なるべく早めに荷物の整理に取りかかりましょう!
ホテル暮らしでは自分のインテリアは必要なくなるため、不要な家具は粗大ゴミとして捨てたり誰かに譲ったりする必要があります。
また、持ち運ぶ荷物も少なめにしておくのがおすすめ。具体的には、スーツケース2つに収まるぐらいの量に抑えましょう。
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荷物がまとまり、引越しの日が近づいてきたら、退去のための手続きも進めましょう。
ホテル暮らしを始めるときに特に多い疑問は、住民票をどこに置くか。ホテル暮らしをされている方においては、実家に住民票を移す方が多いです。
また、住民票が必要になる手続きは早めに済ませておくのがおすすめです。クレジットカードの発行や携帯電話の新規申し込みなどは、ホテル暮らし前に進めておきましょう。
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ホテル暮らしを始めたらどんなホテルで生活できるのか、気になる方も多いのではないでしょうか?
ここからは、サブスくらしで人気のホテルを2つご紹介します。
「住みたいホテルアワード2022」でグランプリを獲得したホテル。宿泊実績、お手頃感、ユーザー評価の総合評価において最も高い評価を得ました。
「手しごと」と「緑」をテーマにした、日本文化を感じるデザイン。その落ち着きとおしゃれさから、リピーターも続出しています。デスクも十分な大きさで、部屋での作業も快適。
賃貸暮らしでは簡単に実現できない「おしゃれさ」「ぬくもり」を味わってみたい方におすすめです!
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銀座線の京橋駅と浅草線の宝町駅まで、なんとたったの徒歩1分。ホテル暮らしのメリットでもある「アクセスの良さ」を存分に味わうことができます。
お部屋の機能性も高く、ドリンクやフードの無償提供もあります。goodroomスタッフのイワタリサの2022年ベストホテルのひとつです。
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次の特徴に当てはまる場合、あなたはホテル暮らしがおすすめな人かも……!
ホテル暮らしがおすすめなのはどんな人なのか、4つの特徴についてご紹介します。
日々の仕事や家事で、自分のための時間を取るのは意外と難しいですよね。もっと自由な時間がほしいと日頃から感じている人には、ホテル暮らしがおすすめです。
家事から解放されたり、通勤時間が短縮されたりする分、自由に使える時間が増えるのはホテル暮らしだからこそ。外食を楽しむ、街を散策する、部屋でのんびりゲームを楽しむなど、時間の使い方は十人十色です。
すぐに引越しを完了させなければならない人
急に決まった転勤のように、引越しのための準備期間に余裕がないこともあるでしょう。その場合、まずはホテル暮らしを始めてみるという選択肢があります。
賃貸物件への引越しの際には、部屋探しから内見、インフラ系の契約に退去手続きと、しなければならないことがたくさん。
ホテル暮らしなら、オンラインで住みたいホテルを予約するだけ。審査もなく、手続きや準備が簡単なため、引越しの負担が大きく減ります。
ひとつの場所で長く住むよりも、短期間でいろいろな場所で生活したい人にとって、ホテル暮らしは最適な暮らし方かもしれません。
賃貸暮らしでは、一度契約してしまうと数年以内に引っ越す際に違約金が発生してしまうのが一般的。
一方、ホテル暮らしサービス「サブスくらし」なら、最短2週間で住むホテルを変えることができます。同じ場所に長く留まるよりも、さまざまな場所で生活したい人には、やはりホテル暮らしがおすすめです。
「日々同じことの繰り返しでどこか物足りなさを感じている」「もっと日々の生活に刺激がほしい」と思っている人にとって、ホテル暮らしは日常が変わるきっかけになるはず。
毎日がマンネリ化していても、何らかの仕事をしている人にとって、住む場所や日々の生活をいきなり変えることは難しいものです。
ホテル暮らしをすることで、定期的に新しい土地で、新しい生活リズムで過ごすことができるようになります。その結果、毎日がもっと新鮮で貴重なものになるかもしれません。
ホテル暮らしについて、まだまだ気になっていることも多いはず。ホテル暮らしについてよくある質問にお答えしていきます。
ほとんどのホテルにおいて、ホテル暮らし中の宅配便はフロントで受け取ってくれます。荷物の配達を依頼するときは、自分の名前に加えて「ホテル名+フロント気付」と宛先に記載すれば、よりスムーズに荷物を受け取ることができます。
ホテル暮らし自体は、ホテル側にとっても迷惑ではなく、むしろさまざまなメリットがあります。もちろん、ホテルでのルールやマナーをきちんと守って滞在することは大事。
一般的なホテルの利用ルールを守っていれば、特に問題はありません。
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結論、ホテル暮らしはミニマリストでなくても楽しむことができます。
ホテル暮らしを始める場合、賃貸暮らしより荷物を大きく減らさなければならないことも多いです。そのため、
「ミニマリストのような生活をすでにしている人でないと、ホテル暮らしはつらいのでは?」
「ミニマリスト志向の人しか向いていないのでは?」
と心配されることも多いです。
ですが、実際にホテル暮らしを実践している人のうち、ミニマリストではない方々も多くいらっしゃいます。むしろ、ホテル暮らし中でもファッションや買い物を楽しんでいる方も。
少ない物で生活することに不安を感じるかもしれませんが、実際はあまり心配する必要はないでしょう。
*
ホテル暮らしとは何なのか、あらためて詳しく解説してきました。
賃貸暮らしでは叶わないこと、一方で旅行でもできないこと、それぞれのいいとこ取りを実現させることができるホテル暮らし。自由度が高い分、さまざまな暮らし方が実現できます。
goodroom journalでは、ホテル暮らしに関するさまざまな記事をお届けしています。これからも、日々の生活における新しい選択肢を、皆さんにお伝えできたら幸いです!
「goodroom サブスくらし」は、月額69,800円から、家具・家電つきのマンスリーマンション、そしてホテルに自由に住み替えが可能なサービスです。
家具や家電、WiFiなど、必要なものが揃っているので、引越しで用意するのは、スーツケースひとつだけ。敷金・礼金などの初期費用もありません。
goodroom が運営するマンスリーマンションにプラスして、全国47都道府県800施設以上のホテルが利用可能。
毎月自由に住む部屋を変えられて、リーズナブルに好きな街に住む。そんな賃貸より身軽な暮らし方を実践してみませんか?
織田諒
織田諒
編集アシスタント。写真も動画も撮るのが好き。愛機はFujifilm。革のものと古いものが好き。論文を漁り回るのが趣味。