　
不動産を通じて、街と暮らしを楽しくしていきたい。株式会社八清

不動産を通じて、街と暮らしを楽しくしていきたい。株式会社八清

株式会社八清（はちせ）は、京都の不動産屋さん。伝統的な京都の町並みの中にたくさん眠る、いまは使われていない京町家をリノベーションし、ちょっとおもしろい賃貸住宅やシェアハウス、コワーキングスペースとして貸し出す、そんな取り組みを続けている会社です。

171124_101
171124_069

会社のビルは風格ある雰囲気ですが、つくりこまれた応接スペースに、リノベーション会社ならではのセンスを感じました

171124_031

「ただ不動産を売ったり買ったり、仲介しているだけではなくて、それを通して人の暮らしを豊かにしたり、楽しくしたり、人だけではなく街自体を面白い街にしていきたいというのが、私たちの理念です。ガツガツ営業するというよりは、入居者さんと貸主さんのニーズを深掘りしていく、それに合うように仕事をしようという意識が強いですね」

お話を聞かせてくださったのは、プロパティマネジメント部の高橋宏太さん。

「京町家を相続したけど、何をどうしたら良いのかよくわからん、これ潰したほうがいいのか活用した方がいいのかわからんという方が結構いらっしゃって。うちの場合は本当にイチから、どういう風にそれを使っていくかを伴走しながら考えていきます。相談を受けてから、じゃあちょっとやりたいと思いますと実際に動くまでに、一年以上とかかかる方もいる。結構長期戦もありますね」

歴史ある京町家を、今風にアレンジして貸し出します

長い時間をかけてじっくりとお付き合いをして、本当によい提案を作り上げていく。だからこそ、八清の物件には「これは、住みたい！」と思わず興味を持ってしまうような、おもしろいものがたくさんあります。

300人が集まった、シェアハウスのイベント

高橋さんは賃貸の中でもシェアハウスなども担当しています。そこにも、暮らしを楽しむための取り組みがありました。

「今年の2月にオープンしたシェアハウスでは、ビルまるごとを使って、本のイベントを開催しました。本と音楽とか、本とアロマとか、本と色とか、いろんなものと組み合わせて。当時たしか2部屋入居されていて、その入居者さんや、コワーキングスペースのメンバーも協力してくれたりして、みんなでなんか一緒に作り上げていくイベントになった。おもしろかったですね」

イベントを開催したのは、地元の古書店、「古書ダンデライオン」と提携しているシェアハウス。リビングには巨大な本棚があり、不定期で本を入れ替えてもらえます。

イベントでは、有名な書店員さんに声をかけて選りすぐりの本を持ってきてもらって、一箱古本市を開催。2階では、本を楽しむためのライブをやってもらったり、カラーセラピーからおすすめの本を考えてもらったりと、様々な出展者に、小さなブースを出してもらいました。1日限定のイベントで、来場者はなんと300人にものぼったのだそう。

「うちのスタンスはやっぱり、ただ住んでもらうだけではなく暮らしを楽しんでもらうというところにあります。シェアハウスでは、入居者も、自分たちのイベントを企画して、他のシェアハウスのメンバーを呼んで楽しんでいたりしますよ」

171124_035