足元からの暖かさ
1R(33.54㎡)
植物をうまく暮らしに取り入れ、楽しむヒントを探しに、街で人気のボタニカルショップをたずねます。
今回ご紹介するのは、多肉植物に合わせたオリジナルの鉢を販売する、WEBで人気のショップ「TOKY」。東日本橋に2016年にオープンした実店舗におじゃましました。
text : Miha Tamura / photo : Takuya Kanai
やってきたのは東日本橋の倉庫・問屋街にあるリノベーションビル。その1室に、月に数日だけオープンする秘密の隠れ家のような「TOKY」の店舗があります。
大きなバルコニーのある明るい店内。小さなスペースをぐるっと囲む棚の中にはたくさんの種類の植木鉢、それらにいろんなタイプの鉢に植えられた個性的な植物が並びます。
お話を聞かせてくださったのは、代表の藤原連太郎さん。もともとは奥様と二人でWebの受託制作をされていた藤原さん。自社サービスをなにか作りたいと思っていた時に出会ったのが植物でした。
「園芸店に行った時、上の植物はすごく格好いいんだけど下がプラスチック鉢というものしかなく、家に置くとすごくさびしい印象を受けて。個性的な植物に合うような鉢を作ってWebで販売してみよう、と思ったのがきっかけです」
TOKY で売られている鉢は、ほとんどがオリジナル。Web制作と同じように、作家さんにスケッチを渡し、サイズや材質から上に塗る釉薬までこだわって指定して作ってもらっているそう。鉢単体はもちろん、厳選された植物と鉢をセットにして植え込んだ形でも販売しています。
ひとつひとつ、作家さんの手によって作られた植木鉢。テーブルウェアなら当たり前でも、植木鉢でここまでこだわって作ることは他ではあまりありません。
「いつかは陶芸の世界で最高峰といわれる、抹茶茶碗に迫れるくらいのものを、植木鉢でも作りたいと思っています」
と藤原さん。
「たとえば、植物のことを考えれば熱伝導率の低いプラスチック鉢が一番良いと言われるけど、植物にとって一番よい状態をつきつめれば自生地から採ってこないのが一番良い、となってしまう。僕らがやっていることはエゴむき出しではあるけれど、採ってきたからには植物を一番かっこいい状態で愛してあげたい。お客さんと一緒にその方法を学んでいっている感じです」
「そうそう、こういうのが欲しかったの!」というものがたくさん並ぶTOKYの店舗。直接作家さんと一緒に作ったものだから、どれもリーズナブルな価格で提供されているのも嬉しい。まるでハンドメイドのデザイナーズマーケットに行った時のようなワクワク感がありました。絶妙に心をくすぐるアイテムで、植物を中心にした新しい楽しみ方が見つけられる場所です。
TOKY
東京都中央区東日本橋3-3-17 RE-KNOW東日本橋5C
03-3527-2767
AM12:00〜PM19:00
※実店舗の営業日は月に数日なのでホームページで要確認。
http://toky.jp/
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