TOMOS いつものやつで
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自分が自分らしくいられるように、心地よく暮らせる街は自分で選ぼう。今回ご紹介するのは、埼玉県「和光市」。都心へのアクセスも良く、自然が豊か。これから子育てをしていこうと考えているファミリーの方にぜひ訪れてほしい街でした。
text : ASAKO MIYAKE
goodroomのスタッフが住んで本当に良かった街を紹介する連載。第19回目は、副都心線の走る街、「和光市」です。
そもそも、「和光市」という駅に、みなさんは降り立ったことはあるでしょうか。お恥ずかしい話、わたしはこれまで一度も降りたことがありませんでした。ですが、調べていくにつれ、実はとっても住み良い街なのではないかと思ったのです。
特に、都心に通いながら、これから子どもを育てていきたいと考えているファミリー層の方、必読です!
副都心線に乗り慣れている方であれば「和光市」という駅名はよく目にしたことがあるはず。それもそのはず。実は和光市は副都心線の始発駅(終着駅)なので、最終目的地として電光案内板でその名を目にすることがよくあります。
副都心線は2013年3月より相互直通運転がはじまり、みなとみらい線元町・中華街から東急東横線の横浜、渋谷を経由して、東武東上線、西武有楽町線・池袋線までがひとつの路線として結ばれました。
横浜方面はもちろんのこと、池袋駅まで19分、新宿三丁目駅まで29分、渋谷駅まで36分で行けます。急行電車であれば、池袋―渋谷間はもっと速くなります。もちろん始発駅なので座っていくことが可能。さらに、朝夕のラッシュの時間帯などを除けば、「Fライナー」という快速電車に乗れることも。追加料金なく、速く目的地にたどり着けるので、休日のお出かけの際などにも多く利用されているようです。
ほかにも、有楽町線や東武東上線も走っている、和光市駅。「埼玉県」というだけで、なんだか少し遠い気がしてしまいますが、意外と楽にみなさんの通勤エリアにも行きやすいかもしれませんよ。
さらに、和光市は高速の入り口も近く、車でのお出かけが多い方にもうれしいエリアです。
歩いていて気になったのは、意外と「団地」の多い街だなぁということ。駅から南に下って歩いて15分くらいのところには、西大和団地があります。そこまでの通りには、22時まで開いている大型のイトーヨーカドーや、しまむら、小学校や中学校、保育所などもありました。
団地住まいの方々同士で立ち話をしている様子も見られ、公園も多く、地域の方が一体となって子育てをされているのかな、という印象を受けます。
役所も近くにあったので、届け出なども不便なく行えそうです。
和光市周辺の地図を見ていて、ひときわ目立った大きな緑色の敷地。バスに乗って20分ほどの場所にあったのは「和光樹林公園」でした。
和光樹林公園は、昭和20年米軍に接収された「キャンプ朝霞基地」の跡地の一部で、平成元年3月に開設された20.2ヘクタールの広い公園です。広大な敷地の中には、サイクリングやジョギング、ウォーキングがしやすい、道幅の大きな通りが園内に張り巡らされていて、取材日当日にも自転車に乗る親子連れなどを多く見かけました。
また週末や祝日を中心に、手ぶらでBBQを愉しめるスポットも用意されていました。家族だんらんであったり、もちろん友人を呼んでわいわいアウトドアを満喫できそうです。
取材日当日は夏の暑い日。蝉の声がたくさん聞こえて、驚くほどでした。こんな大きくて、めいいっぱい体を動かせる場所があるというのは、子どもがいる方にはありがたいですね。
和光市駅からおよそ徒歩5分。ひときわ目立つ、大きな看板に惹かれ入ると、そこはJAが運営する「和光農産物直売センター」がありました。
まるで道の駅かのような、季節の野菜が豊富に取り揃えられています。普段スーパーで見るものよりも色鮮やかで、少し不揃いで。でもそれがまた美味しさを引き立ててくれるようで、好きなんです。
案の定、夕方ころには地元のお母さんたちが一人、また一人と訪れていました。きっと地元の方にとっても、新鮮な野菜を手に入れられる場所として人気が高いのでしょう。
最後になってしまいましたが、今回駅を降りてまずびっくりしたのが、駅前の大規模工事の様子。
一体なにができるのだろう……と調べてみると2020年の春を目標に、駅直結型の商業施設とホテルが一体となった駅ビルができるようなんです。食料品、ファッション、雑貨など日常の買い物に便利な店舗が誘致されるようですね。
また、和光市は2020年の東京オリンピックの射撃競技の会場にもなっているようです。多くの人が訪れ、また更なる発展が期待できそうな街でした。
・メトロ有楽町線・副都心線・東武東上線とアクセスはバッチリです。 始発駅という事もあり、ラッシュ時は座って乗れるメリットもあります。
・大きな公園や体育館もあり公共施設も充実していました。小学校や中学校も住宅街にあり、治安も良い印象です。 子育て世代が多く住んでいて、外で立ち話している光景もよく見られます。
・自転車で行ける距離に児童館や図書館があります。 子育て支援センターもあり、子育てについて不安に思っている事など相談にのってくれます。
・特に美味しいお店があるわけでもなく、幹線道路沿いにあるため家から歩いていくには少し距離があります。地元ならではのお店があればいいのですが、駅の近くには見当たりませんでした。
利用可能な沿線:副都心線・有楽町線・東武東上線
家賃相場:ワンルーム・1K・1DK/6.43万円、1LDK・2K・2DK/8.29万円、2LDK・3K・3DK/11.28万円
物価の高さ:★★★☆☆
治安の良さ:★★★★☆
子育て環境の良さ:★★★★★
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三宅朝子
三宅朝子
goodroom journal 編集部所属。ライター、バーのママなど、いろんなことをしています。行ったことのない街に降り立つととにかく興奮する、街歩き大好き人間。最近リノベマンションに引っ越したばかりなので、街だけでなく、室内の住環境を整えていくことにも興味津々。部屋中無印。