転勤での部屋探し。「マンスリーマンション」や「ホテル暮らし」がオススメな理由って?
急に決まった転勤。どこに住むかを考え、内覧を予約し、家財道具をまとめて……やることが多すぎてとっても大変!そんな時は、「普通の賃貸」以外に、マンスリーや、ホテル暮らしを選択肢に入れてみませんか?…
月額6.98万円〜マンスリーマンションのように「ホテル暮らし」が可能になる新サービス『goodroom ホテルパス』がスタートしました。既に多くの反響をいただいているこのサービス、実際のホテルでの宿泊をレビューする企画、始まります。
第10回は、吹き抜けのロビーにそびえる本棚が圧巻のライブラリーつきホテル、「THE BASICS FUKUOKA」をレビューします。
text & photo : Miha Tamura from goodroom journal
THE BASICS FUKUOKAは、旧「ハイアット・リージェンシー・福岡」だった建物を大規模改装し、2020年3月1日にオープンしました。
コンセプトは、「上質な滞在を通してゲストの知的好奇心やワクワクする心を刺激する。」
ただ過不足なく暮らすのにとどまらず、上質な空間で毎日刺激を受け、自分を高めていけるような、そんな暮らしが待っています。
ポストモダン建築を代表する作家、マイケル・グレイヴス氏が設計した建物。
エントランスもインパクト大で、期待が高まります。
円形の巨大な吹き抜けに圧倒されるロビー空間。
新たに設置された6つの書架に、5,000冊もの本が収められ、荘厳な図書館を思わせる空間に。
ここの本はラウンジだけでなく、客室にも持ち込んで読むことができます。見た目のインパクトだけでなく、非常に気になる本がたくさんあって、いくつも手に取ってしまいました。
ロングステイプランが設定されているのはChapter3のツインルーム。スタンダードツインより少し広めの35㎡、バストイレもセパレートのお部屋です。
ベッドスペース以外にも広々とした空間があり、ゆったり過ごせそうです。
サニタリースペースも非常に高級感があり、広々としていてゆっくりできそうです。
洗い場もある大きなお風呂。こだわりのシャワー設備があります。
そしておしゃれな雰囲気が嬉しい洗面台。
リニューアルで、壁際にあったカウンターデスクや収納ユニットを取り払うことで、より開放的な空間になりました。
テレビ横には、電気ポットにプラスしてillyのエスプレッソマシンまで。
引き出しの中にカップやお茶類。その下はミニ冷蔵庫です。
内線電話をやめ、館内サービスにアクセスできるスマート端末が置かれています。
テレビからも、様々なサービスにアクセスできます。個人的には、この空間のためにセレクトされたBGMがたくさん用意されているのが嬉しかったです。
加湿器も標準設置。
館内には、宿泊者が使えるフィットネスコーナーがあるのですが、現在は新型コロナウイルスの影響を考慮し、休業中。「発酵」をテーマとしたオールデイダイニング「WHY NOT」も、宿泊者の方向けの朝食のみの営業となっています。再開を楽しみに待ちましょう。
ただ、がっかりすることはありません。1階では“GoodCoffee”がプロデュースするカフェ「THE LOCAL」が営業中。コーヒーはもちろん、こだわりのフードメニューを提供してくれます。
とってもおしゃれな空間で、ここでも仕事が捗りそうだな!と思ってしまいます。
簡単な朝食とコーヒーをいただきました。いい1日のスタートにできそう。
THE BASICS FUKUOKAがあるのは、博多駅の東側エリア。福岡合同庁舎など官公庁が多く、オフィスや高級ホテルの林立するエスタブリッシュメントなエリアです。
博多駅からは歩いて5分の申し分ない立地。福岡空港からは、車で10分かからないぐらいなので、タクシーを使ってしまってもいいでしょう。
中洲、天神など繁華街へと続く博多駅の西側に比べて、オフィスエリアで静かな印象の東側。ただし周辺で働く人たちの需要に答えて飲食店は非常にたくさんあり、困ることはなさそうです。
コンビニはもちろん、ドラッグストアやクリニックなど生活利便施設もたくさんあるんです。近所に小さなスーパーも見つけました。
ホテルの裏手に設置されていた、シェアサイクルのスタンド。
少し歩くと御笠川が流れています。この川を越えると東比恵。福岡空港ももう目の前です。
さすがオフィス街。昼休みや、会社帰りの需要に応えて、様々な施設が便利に揃っていますが、少し歩けば博多駅。映画館も、百貨店も、たくさんある飲食店街も徒歩圏内で便利に使えますので、ほとんど電車に乗る機会がないぐらいではないでしょうか。
博多駅徒歩圏内のアクティブに動ける環境に、知的好奇心を満たせるロビーライブラリー。
普通の賃貸暮らしではなかなか叶わないような、自分を高めていける環境を存分に使えること。そんなところに、「ホテル暮らし」の醍醐味があるのかなと感じます。
田村美葉
田村美葉
グッドルーム・ジャーナル編集部所属。インテリアやリノベーションが大好きです。グッドルーム・ジャーナルの取材を通じて、いつもたくさんのアイディアを教えてもらってます。現在、定額制の居住サービスを利用して全国で多拠点生活中。