贅沢に過ごす
1R(25.7㎡)
goodroomのスタッフが住みたくなる街を紹介する連載。41回目にご紹介するのは世田谷区にある下高井戸駅。交通の便が良く、多くの人が乗り換えで利用している街でどんな出会いがあるのかぶらりと歩いて見ていきましょう。
text : あやけんぴ from goodroom 渋谷
下高井戸駅からは京王線と世田谷線が利用できます。京王線は知っていても、世田谷線はあまり聞きなれないかもしれません。下高井戸駅は世田谷線の終点で、始発は人気の街、三軒茶屋駅です。
気になるアクセスは、京王線を使うと新宿駅まで約10分、渋谷までは明大前駅で乗り換えて約20分。世田谷線に乗れば三軒茶屋まで約20分と、都心への通勤や通学、お出かけにも便利な立地なんです。
下高井戸駅構内の様子。黄色の車両が世田谷線で、京王線はお隣を走っています(改札、ホームは別々です)。
駅の東西には「ず~っとしもたか」をキャッチフレーズに掲げる下高井戸商店街が広がっています。「ず~っと」住み続けたいと思ってもらえるよう「さくら祭り」や「サマーフェスティバル」などのイベントが開催され、あいさつ運動や安全パトロールといった、安心・安全に暮らせるような取り組みも行われているんです。
こちらは大通り。下高井戸駅とお隣の桜上水駅の周辺には小学校から大学までが揃っていて、子どもから大人まで多くの人が行き交います。
中華屋さんやお弁当屋さん、カレー屋に焼肉屋さんとよく目にする看板も発見。
「商店街ってどんなイメージ?」と聞かれると、私は「ちょっと懐かしい専門店がある」と答えます。下高井戸商店街を歩いていると、想像した通りの商店と出会うことができました。
本格的なコーヒーを楽しめるカフェの1階に行列のできるお肉屋さん。人気は手作りコロッケとメンチカツなんだそう。ご飯のメニューに困った時の候補に入れておこうと思います。
店内から店員さんの「いらっしゃいませ~!」と元気な声が聞こえてくる八百屋さん。味のある緑の看板が目印です。
私のイチオシスポット、レトロな雰囲気漂う駅前市場へ。建物は1956年に建てられたもので、歴史を感じます。
中を進むと「いかの皮むき、魚の調理と笑顔は無料」とユーモアのあるお魚屋さん。1匹まるごとの状態から刺身までずらっと並んでいます。お隣には静岡産の新鮮なお茶を量り売りしているお茶屋さん。他にもお豆腐屋さんやお花屋さんなどが入っていて、賑やかな市場でした。
私が個人商店を見ていていいなと思うのは「オススメは何ですか?」「どう調理するのがいいですか?」というやり取りも気軽にできる点。食の知識がつくのはもちろん、地域の人との繋がりができるのも街の一員になれた気がしてなんだか嬉しいんですよね。
もちろん専門店だけではなく、食料品や日用品を揃えられるお店もありますよ。
駅周辺にはスーパーが2件。そのうちの1件は24時間営業の「西友」。朝早くても夜遅くても食に困ることはありませんね。
駅前にはドラッグストア「マツモトキヨシ」。帰り道に寄りやすい立地にあります。
医療面でも充実していて、内科、外科、皮膚科、眼科、歯科、小児科、泌尿器科まで揃っています。整骨院や美容室もあるので、簡単な治療や美容ならこの街で済ませられそうです。
私は100円均一のお店の前を通るたびに「そういえば100均で買わなきゃいけないものがあったような」と考えてしまうんですよね。その時思い出せなくても、またすぐに買いにこれるのは助かります。
友人の誕生日何をプレゼントしようか悩む、そんな時には雑貨屋さんへ。もちろん自分用のものを探しにきてもいいですね。
下高井戸駅周辺にはいろいろなカフェがありますが、今回ランチをいただいたのはcafe&bagel屋「ulalaka」さん。普通のパンではなく、ベーグルという点に惹かれて入店を決めました。
入り口は階段のの下に。外に出ている看板が目印です。コロナの影響もありテイクアウト(12:00~)がメインになっていますが、1人で来店の場合のみ店内(13:00~)で食事ができます。
店内はホッと落ち着くような雰囲気。前のオーナーさんからお店を引継ぎ、当時の内装のまま使っているそうです。
テーブルの上にはたくさんのベーグル!実はバットごとに味が異なり、毎日季節限定のものを含む12種類ほどが並びます。早い時には14時頃に完売してしまうんだとか。
店内ではカ軽食やケーキ、ドリンクをいただけます。この日は「ヒヨコ豆ペーストとクリームチーズのベジタブルサンド」と「無農薬野菜のスープ(ごぼう)」を注文しました。
ベーグルって私の中でどうしても硬いイメージがあったのですが、食べてみるともちもちとしていてとても食べやすい。店主の和田さんに尋ねてみると「ベーグルの1番のこだわりはそのもっちり感なんです」と仰っていました。ほぼ独学で学んだベーグル作りは、「硬い」というイメージを払拭するために試行錯誤されたんだとか。
そんなこだわりのベーグルやスープには、和田さんの実家で作られた野菜が使われています。カリッ、モチッ、シャキッとした食感に濃厚なクリームチーズが合わさった、食べ応えのある1品。ごぼうのスープも素材の味を活かした、飲みやすく優しい味で最後まで美味しくいただきました。
下高井戸でお店を営む和田さんに、街の印象を伺ってみると?
「大きな通りにチェーン店は多いけれど、1本入ると個人店が並んでいます。そんなに主張はしていないんだけど、個人店のみんなが楽しんでやっている街。昔からここに暮らしている人や、県外から来る大学生や社会人、引っ越してくるファミリーと様々な世代の人が行きかっていますね。下町みたいな感じではないけれど、落ち着いていて街にスッと馴染める。そんなイメージです」
お話を聞いて思い返してみると、確かにチェーン店ばかり個人商店ばかりではなくそれぞれがいい具合に混ざっていて、そのことがどの年齢層でも馴染みやすい街の要因の1つなっているのかもしれないなあと感じました。
最後に和田さんのお気に入りの場所を伺って、お店を後に。ごちそうさまでした。
和田さんがオススメしてくれた場所は駅から徒歩約2分の場所にある「下高井戸シネマ」。
ぱっと見、ここに映画館?と心配になりますが、階段を上がりマンションの2階部分から入ることができます。全126席(現在はコロナの影響もあり全64席で営業中)です。
上映作品は1週間ごとに変わり、1日5~6作品、話題のものからミニシアター系までジャンルも様々です。20時以降の上映もあるので、仕事終わりに1本観てから帰るなんてこともできますね。
ぐるりと散策してきましたが、生活に必要なお店も揃い、バリエーション豊かな飲食店に商店街の活気もある下高井戸。新宿から電車で約10分とさほど都心からさほど離れていないにも関わらず静かな住宅街も広がり、多様なライフスタイルに寄り添ってくれる街という印象を持ちました。
自家焙煎のコーヒー屋さんや台湾カフェでまったりとお茶したり、イタリアンで友人とランチをしたり、パティスリーでケーキを買ってお家で食べたり、そんな休日も素敵。
まだまだご紹介できていないお店や場所がたくさんあるので、どんな街なのか乗り換えのついでに散策から始めてもいいかもしれませんね。
世田谷区の賃貸をgoodroomで探す
京王線の賃貸をgoodroomで探す
あやけんぴ
あやけんぴ
電車の1日乗車券を買って、行ったことのない街をお散歩するのが最近のブーム。何気ない日常が明るくなるような、アイテムやお店を探しています。