海の向こうの作り手に思いを馳せて。『POST (恵比寿・東京)』
本も好きだけど、本屋はもっと好き。ずらりと並んだ本や雑誌の棚を眺めているだけでも刺激的だし、最近では、カフェを併設していたり、可愛い雑貨が売られていたり、面白そうなイベントを開催していたり、本屋で過ごす時間がどんどん楽しくなっている。そこで、2017年、あなたのお気に入りの本屋を見つけてみませんか。 (text : Miha Tamura / photo : Takuya Kanai)…
「TOP MUSEUM」 として2016年9月にリニューアルした東京都写真美術館のある、恵比寿ガーデンプレイス。周辺には、ギャラリーやアートブックを扱うブックストアも多く、写真や映像を愛するひとたちにとって、足繁く通いたいスポットになっています。
そんな恵比寿で2018年2月9日から2月25日の15日間にわたって開かれるのが、映像とアートの国際フェスティバル「恵比寿映像祭」。今年で記念すべき第10回を迎える人気のイベントです。2018年のテーマは、「インヴィジブル」。「芸術とは見たものを表現するのではなく、見えないものを見えるようにすることである」。とは、画家パウル・クレーの言葉。映像は、光と影によってイメージを映し出すメディアであり、世界を光によって照らし出す一方で、同時に、可視化できない現実を浮かび上がらせる特性をもちます。今年の恵比寿映像祭では、この不可視性=「インヴィジブル(見えないもの)」を総合テーマに、東京都写真美術館、日仏会館などを会場にさまざまな展示、上映、ライヴ・パフォーマンス、トーク・セッションなどが複合的に行われます。また、恵比寿地域の複合文化施設やギャラリーと連携したプログラムもあります。
個人的に楽しみなのは、恵比寿ガーデンプレイスのセンター広場で行われる、「見えないものこそ大切だ」を信条に、「音」と「アイディア」を「見える」ようにするための活動を行うインビジブル・デザインズ・ラボによる《予言》と題したインスタレーション。いつもの恵比寿の街のなかで行われるアートのお祭りで、新しい感覚や、体験に出会えそうです。
トップ写真:
ポール・シャリッツ《Shutter Interface》1975/4スクリーン・フィルム・インスタレーション
Courtesy of the Estate of Paul Sharits, Anthology Film Archives, New York, and Greene-Naftali Gallery
第10回恵比寿映像祭「インヴィジブル」
会期:2018年2月9日(金)~2月25日(日) 〈13日(火)、19日(月)休館〉
時間:10:00 〜 20:00 (最終日は18:00まで)
場所:東京都写真美術館、日仏会館、ザ・ガーデンルーム、恵比寿ガーデンプレイス センター広場、地域連携各所ほか
料金:入場無料 ※ 定員制のプログラムは有料
https://www.yebizo.com/