あなたならどっちに住む!? 自分に合った、シェアハウスの選び方 [PR] by ソーシャルレジデンス市ヶ尾 NORTH & WEST
住まいやオフィス、畑、自転車、自動車など、生活に必要なさまざまなものを共有する、「シェアのある暮らし」が広がっています。 前回ソーシャルレジデンス福生を案内してもらったオークハウスさんの新しいハウスが、東急田園都市線の市が尾駅に誕生。自分だったらどっちに住むか!? 妄想をしてみました。どちらも見どころたくさんで迷っちゃいます。…
住まいやオフィス、畑、自転車、自動車など、生活に必要なさまざまなものを共有する、「シェアのある暮らし」が広がっています。
今回おじゃましたのは、埼玉県草加市に誕生した、大きな共有の広場を持つ団地。1階には保育園やカフェに畑、ペットも大型犬まで相談可能など、ユニークな取り組みがたくさんありました。
text : Miha Tamura / photo : Takuya Kanai / 提供 : 株式会社アミックス, 株式会社エドボンド
やってきたのは、東武スカイツリーラインの新田駅。半蔵門線、日比谷線への直通運転があるため、上野からは32分、東京駅まで40分と意外に便利。都内へ通勤する方も多いエリアです。
駅から8分ほど、スーパーやコンビニ、それに飲食店もあるちょっとした商店街を抜けて歩いていくと、大きな広場を囲んで、クリームイエローの建物が2棟。ここが、目的地のハラッパ団地です。
ご案内してくださったのは、ハラッパ団地を管理している株式会社エドボンド代表の鮎川沙代さん。
「もともと私も、地元の佐賀では団地住まいだったんです」
と鮎川さん。
「団地では、集会所があったり、夏祭りなどのイベントも多くて、自然と人と人との関わりが生まれる環境があります。
そういった、コミュニケーションの良さと、最新のセキュリティやリノベーションなど、アナログとデジタル、古いと新しいを融合させることが、この団地のテーマです。
既存の団地のつくりを活かしながら、ちょっとかっこよく住める場所にしたいな、と」
元は企業の社員寮として使われていたこの場所は、1800坪という広大な敷地に建物は2棟だけ。建物と建物の間の大きな広場は、近隣の住人の人々にも解放され、「原っぱ」と呼ばれて親しまれていたんだそう。
こちらがその広場。この広場を中心に、鮎川さんが「ひとつの街のようにしたかった」と語る、たくさんの面白い仕掛けがあります。
「私が、食べることが大好きなんですね。だから、どんな風にこの場所を企画するか考えたときに、まずは自分が欲しいもの、自分が住みたくなるような場所を作ろうと思って」
こちらは約100坪もある大きな畑。何もなかった場所に、土を耕し肥料を施すことから始めて、バジルや茄子などたくさんの野菜が収穫できるようになりました。
完成したばかりというピザ窯を前に、嬉しそうな鮎川さん。
足しげく通って、畑もピザ窯も土台づくりから参加している鮎川さん。その様子を公式ツイッターで投稿しています
ピザ窯の土台作り#ハラッパ団地 #ピザ窯 pic.twitter.com/h6JXCtAGBC
— 【公式】ハラッパ団地・草加 (@ceVZQhnoKx0aXJD) 2018年6月14日
最新のテクノロジーも積極的に採用。こちらは「みどりクラウド」という畑のモニタリングシステム。入居者さんにはアカウントが発行され、毎日、作物の成長や土壌水分量や土の温度などをスマートフォンから見ることができるんだそう。
取材日には、美味しそうな茄子がたくさん実っていました。
「ピザ窯ができたので、収穫したものを使ってピザを焼く収穫イベントがしたいですね。ここに住んでいる人以外にも、遠くからもみんなが集まってくれるような」
と語る鮎川さんの目が輝いてました。
1号棟の1階は、専用庭付きの住戸。
2号棟の1階は、8部屋を利用してクローバー保育園が開園しています。入居者さんは希望があれば優先して入園できるとのこと。自然と、近隣の方とも仲良くなれそうな仕組みがいいですね。
こちらは、畑の脇に設けられたドッグランのスペース。
こちらの団地、嬉しいのが、大型犬の飼育も相談できるところ。ただし、飼育にはペット飼育の専門業者さんがしっかり飼い主さんと面談します。大型犬だからだめ、小型犬なら良い、と一律で決めるのではなく、ワンちゃんにとっての暮らしやすさも一緒に考えながら、しっかりと対応してくれるのが素敵ですね。
そして、外出時サッシの振動を検出するとアラームが鳴るIoTのホームセキュリティ「secual」、また光フレッツのインターネット無線WiFiも全戸に導入。現代ならではの暮らしやすさにもこだわっています。
1号棟1階の角にオープンしたのは「ハラッパ食堂」。現在、ランチとカフェの営業です。
迎えてくれたのは、飲食部門総合プロデューサーの渡部敏毅さん(写真左)とスタッフさん
カレーやラムバーガーにトースト、それにスイーツやドリンクまで。メニューはどんどん開発中とのこと。
この日は、畑でたくさん、大きな茄子が獲れたので、それを使った料理を試作中でした。
「みんなが安心して集える食堂になったらいいな、と。食材もどこでどんな風に作られたかわかるものを使って、自信を持って提供できるものにしていきたいと思っています。畑や、ピザ窯もあるので、自分で野菜を育てる、自分で生地を練ってみる、そういうところもできたらいいですね」
「焼き菓子や、ここで獲れた野菜、パンなども販売して、食べるだけのお店じゃなく、本質的なものが提供できる場所にしていきたいんです」と渡部さん。
こちらは「南イタリア風茄子団子」を仕込み中。
同じく、茄子を使ったイタリア料理「カポナータ」の試食をさせていただきました。畑でさっきまで美味しそうに実っていたことを知っているから、みずみずしさが全く違います。
文京区小石川のレストラン『イン ボスコ』を経営している渡部さん。「本質的なものがきっと需要を作っていくはず」と素敵な理想を胸に、この食堂でも腕をふるってくれます。
渡部さんをはじめ、畑のやり方を教えてくれた農家の方、肥料を作っていらっしゃる方、ピザ窯を作ってくれた業者の方などなど、企画に関わる方は、もともと鮎川さんのお知り合いだった方々に声をかけていったのだそう。みなさん快く、そして楽しく、企画に参加されているのが伝わります。そして例えば、畑の肥料ひとつをとっても、人が食べても大丈夫なものが使われていたり、ひとつひとつ、丁寧に、大事に考えられています。
鮎川さんご自身のご経歴もとってもユニーク。東日本大震災をきっかけに「雇用を作ろう」と単身上京、まったくの未経験から、不動産仲介業をスタート。広告に頼らず、人のクチコミとリピーターさんを中心に経営しているユニークな不動産屋さんです。
今回も、人とのつながりからまったく初めての経験ながら、この団地を企画。「人との繋がりがあってこそ、企画が思い浮かぶんですよね」と、とても生き生きと、楽しそうにお話しされる姿が印象的でした。
畑にピザ窯、それに食堂。ひとつひとつ鮎川さんたちが考え、企画した仕組みは、どれをとっても誕生のストーリーがあって、楽しいエピソードが詰まっています。渡部さんの言葉をお借りするなら、これこそが「本質」ということなのかも。
自然と人が集まる、素敵な場所になっていく予感にワクワクします。
現在満室のため、退去待ちのご相談はこちらまでご連絡ください
田村美葉
田村美葉
グッドルーム・ジャーナル編集部所属。エスカレーターマニアというちょっと変わった肩書きを持っていますが、インテリアやリノベーションが大好きです。goodroon journal の取材を通じて、いつもたくさんのアイディアを教えてもらってます。役得。