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39歳でセミリタイアした私は、ホテル暮らしをしながら刺激的な日々を送る

これからの賃貸暮らし Vol.24

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39歳でセミリタイアした私は、ホテル暮らしをしながら刺激的な日々を送る

39歳の時に会社員を辞めてセミリタイアし、投資や資産運用で生計を立てているSさん。一人で黙々とパソコンで作業をすることが多い日々ですが、ホテル暮らしのおかげで新しい刺激を受けながら生活できているのだそう。ホテル暮らしをはじめたきっかけや、どんな刺激を受けているのかを、聞いてみました。

text : ASAKO SAKURAI

<プロフィール>

40代前半男性/投資家/30代後半でセミリタイア/年に数回長期での海外旅行をする生活がしたい

場所を固定せず暮らすことが、性に合っていた

ーまず初めに、Sさんがサブスくらしを始められたのはいつ頃でしょうか

2022年の初めにスタートしているので、もう1年半弱利用させてもらっています。現在は投資、資産運用などで生計を立てていて、セミリタイアしている状態です。

もともと2019年、39歳の時に会社を辞めました。親が自営業だったこともあり、自分自身で起業することに興味があり、一度住み慣れた都内を離れ、地方へ行きました。

不動産を扱う仕事だったので、本格的にビジネスをするならば、腰を据えてしっかりやらないといけなかったのですが、やり始めてから場所を固定せず生きていくほうが、性に合っているなと気づきました。リモートで仕事ができないことはありませんでしたが、やはり大きな金額が関わってきますし、人と人の繋がり、信頼関係は顔を合わせないと難しい。契約が決まったらはい、さよならとはどうしてもできなかったんです。

そんな折コロナの影響もあり、改めて将来を考えるために事業を撤退。都内に戻ることにしました。

ー戻ってきた際に賃貸などさまざま選択肢がある中で、あえてホテル暮らしを選んだ理由は何かありましたか

当時は家具家電が一通り揃っていることが大きな魅力でした。一人暮らしを始めたいと思い立ったとき、すぐに始められるのはいいですよね。

goodroom residence 学芸大学の室内。

地方から帰ってきた際、海外にしばらく滞在しようと思っていましたが、コロナの影響もあり、しばらくは実家で仮住まい。その後、コロナが長引いたので一人暮らしをしようと思ったのですが、地方から戻ってくる際に全ての家具を処分してしまいました。そのため新たに賃貸を契約することは現実的ではないと考えていた時、サブスくらし(当時は『ホテルパス』)の存在を知ったんです。

今は同じく不動産関連を中心に投資ビジネスを手掛けています。会社員のままだと、稼げる額は給料という形なので自分自身でコントロールができません。自分としては早めに稼ぎ切って完全リタイアするために、今のスタイルを選びました。

いろいろ過去に転職をして仕事してきましたが、今の働きかたや仕事内容が、すごく合っているなと思います。

goodroom residence 学芸大学は、人とのちょうど良い距離感がいい

ーこれまでどんなホテルに泊まってこられましたか

意外と1軒目のホテルが長くて、1年もいたのですが(笑)。それが「ONSEN RYOKAN 由縁 新宿」です。

由縁はホテルの最上階に温泉があるなど、都心にいながら旅館にいるかのような気分にさせてくれるホテルです。

JR新宿駅から徒歩15分ほどの場所にあるので都会らしさがあるのはもちろん、近隣には自然が感じられる公園があったり、学生たちが多くがやがやしてフレッシュな雰囲気があったり。少し歩くだけで街のカラーがガラッと変わるところが面白くて、つい長居してしまいました。

次に住んだのは銀座にある「イビススタイルズ東京銀座」。そして学芸大学にある「goodroom residence 学芸大学」です。

ーgoodroom residence 学芸大学の住み心地はいかがでしょうか

goodroom residence 学芸大学はホテルとは違い、マンスリーマンションの形態なので室内の掃除やゴミ捨ては自分でするのでホテル暮らしとは勝手が違いますが、とても住み心地が良いです。(注:ゴミは共用部で回収)

落ち着いたデザインのインテリアで揃えられた室内。ベッド下・壁掛けなど随所に収納しやすい工夫がされています。

中でもキッチンがあり、料理ができるところがいいですね。どうしても外食続きだと偏りが出てしまうので、できるだけ自炊するようにしています。

シェアキッチンを活用して、口にするものはできるだけご自身で作るよう心がけています。

また他の人の雰囲気を感じられるところもいいです。シェアキッチンスペースだけでなく、併設されているサウナでも、一緒になった方と世間話をすることも。年代が異なる人と話すきっかけになります。

学芸大学は街の雰囲気も気に入っています。渋谷や新宿ほど騒がしくないものの、街には若い人が多く洗練されたお店もあり、居心地の良い雰囲気が漂っているからです。

goodroom residence 学芸大学はシェアハウスほど距離が近すぎず、賃貸ほど人との繋がりが希薄でもない。ちょうど良い距離感があるところがいいですね。

ホテル暮らしは、自分の意志で環境を変えられる

ーSさんが思う、ホテル暮らしのいいところってどんなところだと思われますか

環境を自分でがらりと変えられるので、自分次第で刺激のある生活が送れるところでしょうか。

私は会社員を辞めて、現在は投資家。毎日一人で仕事をすることが多いです。だから意識をしないと、人と接することがほとんどなくなってくるんですよね。

さらに年齢を重ねていくと、刺激を受けることって少なくなります。これは持論ですが、人生に刺激をプラスしたいなら、二択しかないと思っているんです。

一つは若い人と接点を持つこと。もう一つは海外に行くこと。どちらも現状を超えて、発見や感情の起伏を与えてくれるものです。

台湾を観光した際の様子。

そんな感情が動くような体験を送り続けるために、住みたい場所を転々としながら自分の意志で動けるホテル暮らしは合っています。

もともと学生時代に泊まり込みのアルバイトをしたり、海外へ行ったり、社会人になってからも寮に住んだりするなど、環境が変わることや、知らない人と一定期間生活を共にすることは、あまり苦ではないことも自分のベースをつくっているのかもしれません。

行動範囲や人間関係が膠着していると感じたら、ホテル暮らしを始めるのもいい

ーホテル暮らしを始められてから、以前よりも価値観が大きく変化したことなどはありますか。またどんな方にホテル暮らしを勧めたいですか

賃貸の頃と比較して何か価値観が大きく変わった、という感覚はあまりありません。

一方で自分が大事にしている価値観を、再確認できたという実感はあります。それは常に新鮮な環境に身を置くことが、自分にはやっぱり合っているんだな、ということ。

同じように場所にとらわれず生きていきたいと考えている人がいるならば、一度場所にとらわれない仕事や業種に就いてみると良いと思います。そのうえで、自分自身が得意と思える分野で知的好奇心も感じられるフィールドがあれば、とても適した環境になると思います。

例えば私も前職での経験が活かせて、かつ自分がもっと知りたいという欲求が湧いてくる分野に絞って投資活動をしています。

毎日自宅と職場の往復、人間関係が膠着していて「このままではいけない」と感じる人がいたら、ぜひホテル暮らしをおすすめしたいです。

ホテル暮らしは街の雰囲気やホテルの人、行きつけの店、街を行き交う人……。ホテルという住まいを変えるだけで、それら全てががらりと変わるから、飽きないんです。

こうした生活はなかなか賃貸ではできないことだなあと日々感じています。

また今後は定期的に海外へも長期間行きたいですね。その際には荷物を持って出かけてしまえば、ホテル代もかからず気楽です。

いつかは荷物を置いてホテルをキープしたまま思い切って出かけられるくらい、不自由なく稼いでいきたいですね(笑)。

身軽に2週間から住めるホテル・マンスリーのサブスク「goodroom サブスくらし」

「goodroom サブスくらし」は、月額69,800円から、家具・家電つきのマンスリーマンション、そしてホテルに自由に住み替えが可能なサービスです。

家具や家電、WiFiなど、必要なものが揃っているので、引越しで用意するのは、スーツケースひとつだけ。敷金・礼金などの初期費用もありません。

goodroom が運営するマンスリーマンションにプラスして、全国47都道府県800施設以上のホテルが利用可能。

毎月自由に住む部屋を変えられて、リーズナブルに好きな街に住む。そんな賃貸より身軽な暮らし方を実践してみませんか?

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三宅

 

櫻井朝子

三宅朝子

goodroom journal 編集部所属。ライター、バーのママなど、いろんなことをしています。行ったことのない街に降り立つととにかく興奮する、街歩き大好き人間。センスがないのでおしゃれなインテリア、お部屋に興味津々。趣味は読書、刺繍、季節の手仕事など。詳しいプロフィールはこちら

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