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56歳、見栄を張るのをやめました。持たない暮らしが教えてくれた、本当に大切なもの

これからの賃貸暮らし Vol.30

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56歳、見栄を張るのをやめました。持たない暮らしが教えてくれた、本当に大切なもの

海外で事業を展開していたものの、コロナ禍もあり日本へ帰国した50代の男性。自分を良く見せるためにつけていたタグを全て取り外し、シンプルに暮らすことにしたら、とても楽になったと話します。サブスくらしを使いながら想うこと、心境の変化などについて伺いました。

text : ASAKO SAKURAI

<T.A.さんプロフィール>

50代男性/職業はフリーランスで靴磨きやM&Aなど、さまざまな事業を展開/サブスくらしを始めて3か月ほど/2018年ころから海外を転々としながら、マンスリーマンションに暮らしてきた

海外から帰国後、もっとシンプルに暮らしたくて、賃貸は選ばなかった

ーさっそくですが「サブスくらし」を利用し始めたきっかけはなんだったのでしょうか?

「持たない暮らし」をしたいと思っていていろいろ探していたとき、ホテルに長期滞在できるサービスだったこと、かつ住みたいと思える部屋があった、というのが大きな理由です。

元々2018年ころから海外をベースに仕事をしていたので、マンスリーマンションで暮らすことには慣れていました。

海外で長期滞在をしていたころに利用していた施設。(写真提供:T.A.さん)

コロナがはじまり事業をやめて帰国したころは、ホテルの稼働が少なかったこともあり、さまざまなホテルが長期滞在ができるプランを出していたので、それを利用していたんです。

けれどコロナが落ち着き、ホテルも安定して稼働しはじめたので、自分で長期滞在を申し込むのが難しくなってきました。そんなとき、goodroomの「サブスくらし」の存在を知ったんです。

最終的には通っている職場まで乗り換え1回で行ける「goodroom residence 横浜保土ケ谷」に空きがあることを知り、実際に利用してみることにしました。

ー帰国後、さまざまな暮らしかたがあるなか、賃貸を選ばなかった理由は何かありますか

ユーザー目線じゃないなあと思う、出費が多いからですね。

敷金礼金、更新料……。ずっと昔からそういうルールだからなかなか変えられないのだろうけど、どうしても無駄なお金だなあと思ってしまって。

基本的に部屋に帰ったら、お風呂に入って寝るだけという生活をしているので、住まいに求めることもごくわずか。静かでベッドがあって、ゆっくり休めればそれで十分なんです。

余計なお金はかけず、住まいを選び、シンプルに暮らしたいと思ったときに、サブスくらしは自分に合っているサービスだと感じました。

goodroom residence 横浜保土ケ谷は、家具家電付きのお部屋と、無印良品が監修した内装のお部屋で心地よい暮らしが送れるライフスタイルレジデンスです。また共用部にはサウナや、ワークスペースも完備。ホテルと賃貸のちょうど間の、いいとこどりの暮らしが送れます。(「goodroom residence 横浜保土ケ谷」の詳細はこちら

無印良品の世界観、サウナで健康管理、ランドリーが無料。goodroom residence 横浜保土ケ谷の魅力

ー実際に「goodroom residence 横浜保土ケ谷」で暮らしてみて、立地以外の魅力はどんなところでしたか?

初めて部屋に入ったとき、思った以上に広さがありびっくりしました。

通常13㎡というと、ベッドを置いたらいっぱいいっぱい、というイメージがあったのですが水回りが共用の分、居室空間が広く感じられましたね。

個人的には無印良品の世界観が好きなので、部屋ではとても落ち着いて過ごせています。

goodroom residence 横浜保土ケ谷の居室イメージ。シンプルながら温かみの家具で揃えられています。

それから私は病院が嫌いで(笑)。自分の身は自分で守ろうと、日ごろから代謝を上げることを意識して生活しているので、サウナが完備されているのも魅力の一つでしたね。(※2024年2月現在、男性用サウナは修繕工事中です)

あとはランドリーが無料!これが意外と助かります。週に1回だとしても、コインランドリーを利用すると、1ヶ月でそれなりの出費になってしまいますから。

マンスリー物件のようなんだけれど、自分の融通がきく、賃貸暮らしのよう。その中間の暮らしができるのがいいですね。

ー共有スペースなどは利用しますか?

あまり使わないですね。基本的に家に仕事は持ち帰らない主義なので、共有スペースで仕事をしたりすることはありません。

食事もあまりこだわりがないので、パックごはんにレトルトカレーなどが中心。ケトルと電子レンジが居室に備わっているので、わざわざ共有のキッチンに行かずとも生活できています。

人と交流したい欲があまりないので、部屋のなかで完結できる暮らしができるのは、ホテルのようでちょうどいいです。

持たない暮らしをすることで、見栄を張らない自分になれた

ー海外にいたころから、自分で住まいを持たない暮らしかたをされていますよね。賃貸で暮らしていたころと比較して、考え方や価値観に変化はありましたか?

自分で賃貸を借りたり、持ち家を持ったりする暮らしをやめて、私はすごく楽になりました。まず余計なことを考えなくなって、仕事に集中できる環境が手に入ります。

そして何より、見栄を張らなくなりました。

恥ずかしながら若いころは、彼女を部屋に呼びたい、そのためにいい家に住んで、いいインテリアを揃えて、いい車に乗って……そんな「欲」にまみれて生きてきたんです。

今は一人の生活で、暮らしを人に見せびらかす必要がありません。持たない暮らしの楽さに慣れてしまいましたね。

ー「欲」から解放された転機は、どんなことがあったのでしょうか

一つは離婚、もう一つは海外での生活ですね。全てを手放し、環境を変えることで、自分自身がどう在りたいかについて、徹底的に考えました。

長らく海外を渡り歩いて生活していたころの写真。(写真提供:T.A.さん)

また海外では、貧しい生活をしている人を目の当たりにすることも。自分がとても恵まれた環境にいて、なんて欲にまみれていたんだと気付けたんです。

人間関係も整理しました。SNSで何千人もいた知り合いを全て整理し、自分にとって本当に大切にしたい人だけが残りました。

今は必要最低限のものが身の回りにあり、背伸びせず、等身大で心地よくいられています。

ーT.A.さんなら、サブスくらしをどんな人におすすめしたいですか?

まずパッと思いつくのは、私と同じフリーランスで仕事をされている方。

費用の負担が少ないのは、すごく大きいと思いますね。

もう一つは、人生の棚卸しをしたい方。

自分の住まいかたを変えるって、とても大きな決断だと思うのですが、その分自分にとって必要なものは何なのかについて、徹底的に向き合える環境になります。

所有している「モノ」だけでなく、仕事や、人間関係も……。

一度整理して、自分自身を見つめ直すきっかけにしたい方に、ぜひおすすめしたいです。

身軽に2週間から住めるホテル・マンスリーのサブスク「goodroom サブスくらし」

「goodroom サブスくらし」は、月額69,800円から、家具・家電つきのマンスリーマンション、そしてホテルに自由に住み替えが可能なサービスです。

家具や家電、WiFiなど、必要なものが揃っているので、引越しで用意するのは、スーツケースひとつだけ。敷金・礼金などの初期費用もありません。

goodroom が運営するマンスリーマンションにプラスして、全国47都道府県800施設以上のホテルが利用可能。

毎月自由に住む部屋を変えられて、リーズナブルに好きな街に住む。そんな賃貸より身軽な暮らし方を実践してみませんか?

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三宅

 

櫻井朝子

三宅朝子

goodroom journal 編集部所属。ライター、バーのママなど、いろんなことをしています。行ったことのない街に降り立つととにかく興奮する、街歩き大好き人間。センスがないのでおしゃれなインテリア、お部屋に興味津々。趣味は読書、刺繍、季節の手仕事など。詳しいプロフィールはこちら

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