single.php

54歳、ゆるやかに自分と向き合うホテル暮らし。子どもの独立を機に、人生のペースをスローダウンした

これからの賃貸暮らし Vol.26

シェア
54歳、ゆるやかに自分と向き合うホテル暮らし。子どもの独立を機に、人生のペースをスローダウンした

二人の息子が社会人になり実家を出たことをきっかけに、goodroom「サブスくらし」を利用し始めたM.O.さん。これまで慌ただしく送っていた日常をゆるやかにペースダウンして始めた、54歳からの新たなチャレンジ。そして体験を通じて感じたことを聞いてみました。

text : ASAKO SAKURAI

<プロフィール>

M.O.さん/千葉県在住/54歳女性/二人の子どもの独立を機に、自分が本当にしたいことをしようと、不定期でホテル暮らしをスタート/持ち家での暮らしと両立しながら、これまで京都や白馬に、2週間から1ヶ月単位で滞在している

持ち家とホテル暮らしの両立。旅行と移住の間の感覚で使えるところがいい

ーまず初めに、goodroomの「サブスくらし」を利用することになったきっかけを教えてください

息子が二人いるのですが、下の息子が社会人になり、一人暮らしをするために実家を出たことが大きなきっかけでした。長かった子育てがようやくひと段落したな、とホッと一息。慌ただしい日常に小休止を打ちたくなったんです。

以前から「ここではない、どこかに住んでみたい」という淡い憧れがあったんですよね。

今住んでいる家は持ち家なので、そんなに簡単に希望する土地へ移住はできません。サブスくらしだったら、今の家に住みながら、短期間の移住が具現化できるサービスだと思いました。

M.O.さん。

ー本当に長い間、家族のためにお疲れ様でした……。

いえいえ。子どもが中学にあがるくらいまでは本当に毎日必死だったのですが、少しずつ余裕ができてきて、仕事などもしながら、好きなことはしていたほうだと思います。

そうしていよいよ子どもが独立して、自分の時間ができたときに「これからしたいこと」について考えました。本当は老後のためにお金を貯めなきゃいけないのだろうけど(笑)。

自分が健康なうちに、したいことをしたいと、仕事も手放して人生のペースダウンすることにしたんです。親たちも80代なので、そっと寄り添う時期ではあります。

長期間は家を空けられないこともあり、旅行と移住の間のような感覚で使えるのが良かったですね。

持ち物は、小さなトランクとリュック、ショルダーバッグのみ。

ゆったり「現地で暮らす感覚」を大切に

ーサブスくらしの登録をされてから1年以上が経っていますが、実際に利用されたのは京都に1ヶ月、長野県白馬に2週間、の2回ですよね。それぞれどんなふうに過ごされたのでしょうか

サブスくらしに登録して1年。私のような使い方はイレギュラーだとは思うのですが、普段は980円の会員費だけを払って、時間を見つけて行きたい場所に短期間だけ行く使い方をしています。

京都には「一度住んでみたい」という夢があったので、それを叶えるために行きました。

当時はgoodroomさんのキャンペーンを利用させていただいて、東急ステイの良いホテルに長期滞在することができました。

京都はまさに大人の女性のテーマパーク。見えるものの多くがデザイン性が高くおしゃれで、若い人も多く活気がある。それでいて鴨川や山並みが美しくて自然も豊か。大好きな本屋さんや蚤の市を巡ったりしながら、楽しく過ごしました。

白馬に行ったのは、ハイキングが趣味だから。「UNPLAN Village HAKUBA」をベースキャンプに、湖を見に行ったり、ゴンドラに乗ったり、安曇野の方に足を延ばしたりもしました。

白馬はなんといっても自然が豊かで、本当に感動しました。空気が美味しいとか、朝の景色が素晴らしいとか。そういうことって当たり前なことではないのだと、ゆとりをもって過ごしたから気付けたような気がします。

食事は体の負担も多いので、地元のごちそうばかりでなく調整しながら。1日1食グルメなものを食べたら、あとは本当に少なめにするなどしていました。

ー短期間の「旅行」「観光」との違いや、2週間以上の長期滞在だからこそ感じる面白さはどんなことがありましたか

京都も白馬も、できるだけ「現地で暮らす感覚」を大切に、地元に馴染んで過ごすようにしていました。予定もあまり事前にかっちり決めず、現地で考えるくらいの余裕をもって。

そのあたりが時間が限られた「旅行」との違いかもしれませんね。

UNPLAN Village HAKUBAの室内の様子。

白馬にいたころは毎日観光気分だと疲れてしまうので、1日、2日は近くの喫茶店や図書館でゆっくりしたり、スーパーで買い物をして自炊をしたり。地元の人が教えてくれた、小川のせせらぎを感じに散歩に行ったりもしました。体力回復のために、数日ホテルでのんびりと余白を楽しむ日も。

KOKUYOのスケッチブックを、旅の自由帳にしているのだそう。地元の人との会話、かわいいもの、心に響いた言葉などをメモにとってのこしています。

ホテルという帰る場所があるのは、安心しますよね。滞在中はホテルが、安らげる家のような場所になるので、そうしたところから日常感が生まれるのかもしれません。

親の病気、死を40代で経験。限られた自分の時間を味わい尽くしたい

ーお子さんが独立してすぐに行動に移せる、M.O.さんの行動力がすごいなあと感じています。ずっとやりたいことをやりたくて、ウズウズしていたんですか

それもありますが、「人間の健康寿命って、そんなに長くないんだな」ということを身をもって感じていることが大きいと思います。

私は40代のころに、父の病気と死を経験していて、仲の良かった友人も早くにがんで亡くしているんです。

お気に入りの一輪挿しを飾って、自宅のようにくつろげるように工夫も。

頭では分かっていたつもりだったけれど、人って本当に死ぬんだなということを、普通より少し早く知りました。

だからこそ、周りを大切にしながら、自分自身の限られた人生をめいっぱい楽しまないといけないな、と思えたんですよね。

ー実際にサブスくらしを利用されてから、ご家族の反応はいかがですか

長男は「いいじゃん、いってらっしゃい」と送り出してくれたけれど、夫や次男、実の妹などは、なぜ私がそんなことをしているのか、まだちょっとよく分かってない感じがしますね(笑)。だんだんと、お互いに慣れていかないといけませんね。

でも京都にいる間には妹や次男が訪ねてきてくれたり、白馬には後日母を連れて行ったりしたんですよ。

住んだ経験があるというちょっとした自負があるから、地元民のように街を案内する感覚は面白かったし、遊びに来てくれた人に、私が楽しんでいる姿を見てほしいとも思ったんです。まだ子育て中の友人のなかには「いつか私もやってみたいな」と言ってくれる人もいます。

そんな自分の新しいチャレンジややってみてよかったことが、周りに作用しあい、巡り巡って誰かに喜んでもらえたり、背中を押すきっかけになってくれたらとても嬉しいです。

ずれないS字フックを使ったり、折りたたみできる収納ラックを使ったりと、工夫がいっぱい。

豪華客船に乗らなくたって、余生を楽しむ旅はできる

ー自分の家を持ちながらホテル暮らし、というとまだまだハードルが高く感じられる人も多いと思います。M.O.さんから何かアドバイスはありますか

人生一度きり。自分の家庭やお金のこと、子育ての状況などはあるけれど、タイミングが合えばやっちゃえ!と言いたいです。

私も最初はハードルが高かったです。でも、人生二度はない。自分の家庭やお金のこと、子育ての状況など、時機もありますよね。機を捉えて、飛び乗る感覚があります。

私の好きな一節にこんな言葉があります。ある庭師が、自分の夢の庭を作りたい人に「まずは、一本だけ木を植えて、その景色を見てみたら」というものです。まずは小さな一歩を踏み出すことの大切さを教えてもらいました。

また日頃から周りの人に感謝を伝えたり、出先から美味しいものや手紙を送ったりもします。普段の暮らし方にもメリハリができてきました。

体調を気遣い、ホテルの中で簡単に調理をして野菜を摂るようにされているのだそう。

シニア層の余生を楽しむ旅というと、どうしても豪華客船で世界一周!みたいなラグジュアリーなイメージがありませんか。でも普通の主婦である私にも間口が開いている、サブスくらしのようなサービスを利用すれば、全然遠い話じゃないんですよね。

海外移住のような大それたことでもなく、旅行ほど身近な感じでもない。数年単位でなく、2週間単位からできる。ハードルが低く、日常と非日常をゆっくり行き来できるところがいいなあと思います。

ーサブスくらしを利用しながら、本当に人生を楽しんでいらっしゃることが伝わって、とてもかっこいいです

実は私、死ぬまでにしたいことリストを書いているんですが、二つ叶っちゃったんですよ。「京都に住んでみたい」というのと、「山の側で暮らしたい」という二つ。

「人生一度は〇〇で暮らしたい、過ごしたい」という場所基点の憧れって意外とありますよね。そうした夢も、サブスくらしのようなサービスを使えば比較的簡単に叶うんだということを、知らない人に知っていただけたら嬉しいかな。

今度は大阪の方でサブスくらしを利用する予定です。あまり馴染みのない街なので、今から楽しみです。

これからも時間を見つけては、行きたい場所に行って、その街を楽しみながら、潤いのある人生の後半を送りたいです。そんな時間をゆっくりゆっくり、味わっていきたいと思います。

初期費用ナシ・すぐにおしゃれな部屋で暮らせる「goodroom サブスくらし」

「goodroom サブスくらし」は、月額69,800円から、家具・家電つきのマンスリーマンション、そしてホテルに自由に住み替えが可能なサービスです。

家具や家電、WiFiなど、必要なものが揃っているので、引越しで用意するのは、スーツケースひとつだけ。敷金・礼金などの初期費用もありません。

さらに、goodroom が運営するマンスリーマンションにプラスして、全国47都道府県800施設以上のホテルが利用可能。

毎月自由に住む部屋を変えられて、リーズナブルに好きな街に住む。そんな賃貸より身軽な暮らし方を実践してみませんか?

▼新しく追加されたホテル情報など、最新情報をほぼ毎日更新中!

frame11

三宅

 

櫻井朝子

三宅朝子

goodroom journal 編集部所属。ライター、バーのママなど、いろんなことをしています。行ったことのない街に降り立つととにかく興奮する、街歩き大好き人間。センスがないのでおしゃれなインテリア、お部屋に興味津々。趣味は読書、刺繍、季節の手仕事など。詳しいプロフィールはこちら

シェア
54歳、ゆるやかに自分と向き合うホテル暮らし。子どもの独立を機に、人生のペースをスローダウンした
この記事を気に入ったら
いいね!しよう
twitterで購読

関連記事

これからの賃貸暮らし Vol.21

住まい方は柔軟に変える。海外と行き来する私にフィットした、ホテル暮らしの体験談

新しい暮らし方を実践している方々に話を伺うインタビュー企画。今回はgoodroomのサブスくらし(旧ホテルパス)を利用し始めて半年ほどで、合計3か所のホテルで暮らしている一ノ瀬菜子さんです。クリエイティブなアウトプットをするために、海外と行き来し、場所にとらわれない生き方をしたいと話す一ノ瀬さん。ホテル暮らしが一ノ瀬さんに与えたポジティブな影響を伺いました。 …

これからの賃貸暮らし Vol.20

都市部に住めるメリットを活かす!フットワーク軽くいられるホテル暮らしの楽しみ方

新しい暮らし方を実践している方々に話を伺うインタビュー企画。今回は、「いつでもフットワークの軽い自分でいたい!」を原動力に、ホテル暮らしをスタートしたLUCAさん。賃貸で暮らしていたころとの違いなどについて伺いました。…

これからの賃貸暮らし Vol.30

56歳、見栄を張るのをやめました。持たない暮らしが教えてくれた、本当に大切なもの

海外で事業を展開していたものの、コロナ禍もあり日本へ帰国した50代の男性。自分を良く見せるためにつけていたタグを全て取り外し、シンプルに暮らすことにしたら、とても楽になったと話します。サブスくらしを使いながら想うこと、心境の変化などについて伺いました。…

これからの賃貸暮らし Vol.29

家事の時間が減り、年収が増えた。仕事人間の私がホテル暮らしを勧める理由とは

ある著名人がホテル暮らしを推奨していたYouTube動画を観たことをきっかけに、生活の場を賃貸から「ホテル暮らし」にシフトしたRさん。仕事に集中できる環境を得たことで、年収が増えるなどイイコトがたくさんあったのだそう。Rさんが感じるホテル暮らしのメリットを教えてもらいました。…

これからの賃貸暮らし Vol.25

「人生一度は、サーフィンをしながら暮らしてみたい」。34歳で夢を叶えるために、私はホテル暮らしを始めた

30代半ばを迎えるにあたり、自分の心の声に耳を澄ませたヒガさん。「本当にしたかったことはなんだろう」と自分と向き合った結果、サーフィンを暮らしの中心に据える覚悟を決めたそう。定住から転々とする暮らしへ。住まい方をガラリと変えたことでよかったことや、サーフィンがヒガさんにどんな影響を与えてくれたのかについて、聞いてみました。…

これからの賃貸暮らし Vol.24

39歳でセミリタイアした私は、ホテル暮らしをしながら刺激的な日々を送る

39歳の時に会社員を辞めてセミリタイアし、投資や資産運用で生計を立てているSさん。一人で黙々とパソコンで作業をすることが多い日々ですが、ホテル暮らしのおかげで新しい刺激を受けながら生活できているのだそう。ホテル暮らしをはじめたきっかけや、どんな刺激を受けているのかを、聞いてみました。…

spacegray
main_copy
sub_copy
goodroom